ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ホームアローン。
子供達が夏休みに入ったので、嫁は子供達をキャンプに連れて行くという。

「昔流行ったアレか?ワンモアセット!!とかいう」

勿論ビリーズブートキャンプではなかった。相模湖プレジャーフォレストという、遊園地とキャンプ場が一緒になったようなところがあるんだと。

嫁の友達とそのお子ちゃまと一緒に約束したらしく、バーベキューやってキャンプファイヤーやって、トレーラーハウスに泊まるそうだ。なんだよトレーラーハウスって。欧米か。普通のホテルなどとは違い、寝台列車に乗るようなワクワク感がたまらん。僕も泊まりたい!しかし悲しいかな、普通に仕事でありお呼びでない。

出発の朝は、娘・R(9才)も息子・タク(7才)もワクワクし過ぎて早起きし過ぎてうるさすぎて僕も叩き起されてムチャクチャむかつくんですけど!取り敢ず別れの朝、浮かれすぎないように、ということだけは言う。

「ま、気をつけてな。ケガすんなよ」

「うん!」

「雨降りそうなのが残念だな」

「おじいちゃん連れてけばいいよ!晴れ男だから!」

孫に「てるてる坊主持ってこうぜ」程度のモノ扱いをされる嫁父が不憫だった。

「パパにもお土産買ってきてあげるよ!パディントンのぬいぐるみ!」

「いわんわ!」

「えーなんでよー」

プレジャーフォレストのイメージキャラクターがパディントンベアなんだそうだ。しかしそんなものもらっても困る。

「パパがパディントンを抱いて寝てたら気持ち悪いだろう?」

と説明すると

「あーそうだね」

素直なタクと

「そんなことないよっ」

気を遣うR。

そんな感じで浮かれまくる子供達に見送られながら出勤した。で、今は仕事から帰って来て誰もいない夜である。誰もいないのはしょうがないし、分かってるけど、なんというか、

「楽しんでまーす」

みたいなメールを画像付きで送ってきてもいいではないか、嫁よ。そういう連絡を夕方頃から待っていたが、ケータイはビタイチ鳴らなかった。

キャンプは楽しいだろうなあ。

僕はおならプして寝る。

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07月26日(金)
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