ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■買い物ブギ。
娘・R(9才)の水着やら、嫁の洋服や靴やらを買いたいのだ、ということで、大江戸線のドン詰まり・光が丘にある「IMA」というショッピングセンターに出掛けた。
「IMA」は「イマ」と読み、変な名前、と思っていたのだが、最近は
「どこ行くか、IMAでしょ!」
というギャグが出来るのでわりと気に入っている。早速嫁に言ったらガン無視された。息子・タク(7才)にさえ苦笑いされた。
さて、嫁とRが水着を買いに行っている間、僕はタクのお守りである。タクはこの時をチャンスとばかりに大好きなアーケードゲーム「ポケモントレッタ」があるオモチャ売り場に一直線。僕はタクがゲームしてるさまをぼーっと見つめていたのであった。
1回100円で、ポケモンのデータが入ったチップが出て来るこのゲーム。カードゲームと同じで、レアで強いヤツがあって、みんなそれを狙うのだけれどもなかなか手に入らないのである。なのでタクも今回は全然レアなのが出なくて悲しそうな顔をして
「もっかいだけやりたいよう。100円ちょうだい?」
とおねだりしてきたが、心を鬼にして断った。すると
「見るだけならイイでしょう?」
他の子がやっている様子を横からじーっと眺める地蔵と化してしまった。まあ、迷子にならないだけいいか…と好きにさせてやると、嫁とRが戻って来た。嫁は今度は自分の靴を買いたいということでまた離れて行ってしまった。
今度はRがオモチャ売り場で欲しいものを物色。「なめこ」グッズがたくさんある「なめこコーナー」で動かなくなってしまった。息子はポケモンで、娘はなめこで、姉弟地蔵の誕生である。
「なめこ欲しいの?」
「うん」
「どれが欲しいの?」
「迷ってるの。でもなめこの何かが欲しいの」
Rはかなりの時間粘った後、なめこのメモ帳を買うことに決めた。もちろん自分のお小遣いで買うことが前提なので、お値段は157円。30分熟考して157円。とてもカワイイ。
この時点で、IMAに来てから相当な時間が経っていて、そろそろ嫁の買い物も終わっているのではないか、と思って靴売り場に行ってみたら
「こちら履いてみますか?」
「はい」
まだ試着の段階だったー!
「ボク、本屋さんに行く!」
「Rもー!」
まだまだ相当な時間がかかりそうだったので、同じフロアにある本屋に行ってしまった子供達。仕方がないので僕も付いて行くと
「パパ、こっち来て」
Rが僕の手を引っ張る。何か買って欲しい本があるのだろうか…とRに手を引かれる方へ歩いて行くと、
「ほら、コレ」
Rが欲しいのはビッグダディの本だった。
「なんでだー!」
大家族に憧れているのだろうか。僕にもっと兄弟を作れということなのだろうか。そりゃ子作り作業は大大大好きだけれども、嫁の意見も…っておい。
「あ、なめこだ!」
Rはなめこの本を見付けてすぐさまそっちに行ってしまい、Rの真意は聴けないままとなった。そのうちブックオフに溢れるだろうからそしたら買ってやらないこともないよ…。
みんないろんな欲しいものに目移りしているが、そういう自分は全く欲しいものがないことに愕然とした。オッパイとか売ってりゃいいんだけど…。みんなが物色しているのをぼーっと眺めているだけ。なんだろう、このつまんなさ。
どこ行くか、IMAでしょ、じゃなくて
何やるか、HIMAヒマでしょ、になってしまった。
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06月04日(火)
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