ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■隣の大トラ、大トーラ♪
日曜の、もう夕方になろうとしている時に
「公園に行きたい!」
娘・R(9才)と息子・タク(7才)が騒ぎ出したので連れて行った。持ってくモノはなわとびと、野球とサッカーのボールだ。
この日行った公園は比較的広く、野球少年やサッカー少年達、そして僕らのような親子連れで溢れていて、公園の外周もランニングをしている人達でいっぱいだ。日曜夕方なのになんでこんなに混んでるのだ。こんな休日の終わりギリッギリまで体動かしてたら、月曜の仕事が疲れちゃうじゃないか。
…って考えるのは僕だけで、みんなこうして健康的な生活を送ってるから体力あるんだなあ…と日頃の不摂生さを反省していたら、
「パパー、変な人がいる」
Rがこそっと僕に耳打ちしてきた。で、Rが見詰める方向を見ると、僕より不健康そうな人がいたー!その人は酔っ払いオヤジであった。彼の周りにはビール缶が3本ほど転がり、公園の土手のようになっている芝生に寝っ転がっていた。
残念なことに、前述の通り公園が混んでいて、僕らがボール遊びを出来る場所は、この酔っ払いのすぐ横のスペースしかなかったのである。
なので出来るだけ
「あっちにはボール飛ばすなよ」
とRとタクに言い聞かせ、遊びを開始した。幸いなことに酔っ払いは僕らに絡んでくることはなかったが、彼の近くを通りかかる親子連れなどに
「んだっつんだよ」
「おれはよ、××なんだよ」
意味不明の言葉を投げかけていた。勿論ほとんどが無視していたが、3才ぐらいの男の子が
「ボクはお前なんかに負けないぞー!」
酔っぱらいの前に仁王立ちになってカッコイイセリフを吐いたと思ったら、すぐさま父親に抱えられ消えていったりした。
さて、子供達は、単純なキャッチボールやサッカーごっこだけでも楽しいようで、結構夢中になって遊ぶ。
「やっぱり野球かサッカーのチーム入れよ」
「やだ」
しかしスポ根は嫌いらしい。やはり僕の血か。
ある時、タクがサッカーボールを追いながら走っていたら、バランスを崩して転んでしまった。
「いたいよう…」
肘を擦り剥いてしまった。
「大丈夫か?傷はあんまり深くない。ちょっと染みるけど洗って汚れを落とそう」
と水道があるところまで連れて行こうとしたら
「立てない…」
と言ってシクシクベソをかく始末。
「それぐらいのケガが何だ!立て!立つんだジョー!」
「ジョーじゃないし!」
父がボケて笑わそうとしても息子はマジギレするだけ。そうだよね。元ネタ知らない21世紀の子どもだもんね…。まあ、ケガしてへこんでいるみたいだからおぶって連れてってやるか…と背に乗っけたら
「わはははは!通報するならしてみろー!おれはここでやってやる!」
先程の酔っ払いがまた何か叫んでるな…と思い見てみたら、なんと立ちションをおっぱじめていた。まあ、子供達もいっぱいいるのになんてお下劣な、と、とっとと逃げようと思ったら
「パパ!おしっこしてるよ!ぎゃはははは!」
Rが大ウケしており、悔しいことにテンションが下がっていたタクまで大爆笑しているではないか。泣いたカラスがなんとやら。
立つんだジョーよりおしっこじょーってか。
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05月28日(火)
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