ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183128hit]

■みなさんのトカゲです。
朝、学校に行く子供達が騒いでいた。

道路沿いの石塀の前に集まってキャアキャアやっている。僕が覗き込むと

「トカゲがいるんだよ!」

息子・タク(7才)が朝から元気だった。騒ぎの中心はこの子で、トカゲを見つけたので追いかけていたらこの石塀の隙間の穴に潜り込んでしまったのだという。

「おーい、でてこいー」

タクは葉っぱで穴を突っついてみるが、

「こっちの方がよくね?」

一緒に登校する友達の女の子が木の枝を拾ってタクに渡したりしている。そんなものでかき回したところで出てくるかなあ。ていうか学校行けよ。

「いい加減諦めて学校行こうぜ」

とっとと行かせようとしたところ

「ボク、トカゲの尻尾が欲しいんだよう!」

タクの狙いはそれだったのだ。

「尻尾、ねえ。アレって切り離された後もしばらくウネウネ動いてるんだよ〜」

遠い昔、子供の頃の僕もこのようにトカゲを追い詰めて尻尾をゲットしたことを思い出しながら話した。

「だよね!欲しいんだよう…あっ!」

急にトカゲが穴から現われてするするっと走り出した。タクは不意を突かれ慌てて追い掛けたが

「でも手でさわるのイヤだからパパ捕まえて」

とかふざけてるので

「トカゲ触れないなら尻尾も触れないだろ」

思わず笑ってしまった。で、笑っているウチにまた逃げられてしまった。

「はいはい、もう学校に行く時間だよ」

トカゲを追って遅刻しました、とかマジ勘弁なのでようやく諦めさせて出発させた。

さきほど穴から現われてササッと走る姿をチラリと見ることが出来たが、アレ、もしかしたトカゲじゃなくてヤモリかも知れない。なんとなく色合いとか足がヤモリっぽかったし、ヤモリならよくウチの壁にへばり付いているのをよく見るからだ。

更にはトカゲかヤモリか、だけじゃなくてイモリかもしれない。あ、でもイモリは赤いから違うだろう。いやいや…。

トカゲか。ヤモリか、イモリか。通勤中、タクのせいで僕もこのことで頭が一杯になってしまった。

グラサンかけてたらタモリってのはすぐ分かるんだけど。

↓応援クリックよろしくです。

クリックしてね!←これだけでもいいので押してね。
ブログランキング・にほんブログ村へ←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
05月16日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る