ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ナニワともあれ
大阪に出張に行ってた。
仕事が終わった夜、ホテルにチェックインした後、飲み物を買おうと思い近所のコンビニに行くつもりで外に出たのだが、久しぶりの大阪の街はとても面白そうだったので、商店街をどんどん進んで行ってしまった。気が付くとグリコの看板でおなじみ、ミナミのナンパ橋に辿り着いた。
そこは地獄のミサワに出てくるような金髪の変な頭のホストがうじゃうじゃいて、夏のカナブンのよう。僕はオッサンなので声を掛けられなかったが、その代わりわりと可愛い女の子もたくさんいて
「ガールズバーどうですか?」
と散々声をかけられた。ガールズバーとキャバクラの違いはよく分からなかったが、どうやらバーテンの可愛い女の子とカウンター越しで話せるお店、らしい。隣に座ったりすると風営法に引っ掛かるので届けなきゃならないからそういうサービスはないという。あんま面白くなくない?ということでスルー。
可愛い女の子は皆ガールズバーの客引きである、として女の子を避けながら歩いていたら、女の子じゃなくオッサンに「すみません」と声をかけられた。すわ。もしかしてエロスなお店への誘いか、というかむしろこっちの客引きが今までいなかったのが不思議なくらい…と思ったらさにあらず、
「串カツ食いたいんですけど、お店知りませんかねえ」
なにこのしと…夜中の1時だぞ今!と呆れてしまったが
「東京から出張に来てるんで分からないんですヨネ」
と笑顔で答えたら
「あー、そういうことね」
妙に上から目線で返されたのが微妙にムカついた。なんかどういう意図で聞いてきてるのか全く読めないから怖いよう。また、とっくに閉店している不動産屋の前で、ひとり何か喋ってる女の子がいたのでさり気なく見てみたら、貼ってあるアパートの間取り図で、ベランダを「ベラ」と略して表記してあるのを見て、
「ベラて。妖怪人間か!人間になりたいんか!ベランダが人間になったら困るわ!」
そんな感じにひとりツッコミを延々していたのであった。大阪の底力を見たような気がした。でもやっぱり怖い大阪。
帰る際、お土産のチョイスは迷うところである。新大阪駅の売店は大きく、時間を掛けて物色してみた。会社へは「面白い恋人」で即決。吉本興業が「白い恋人」をパクって売っているもので、それを白い恋人のメーカーに訴えられたのだが、最近和解した、というネタも込みでお土産にすることにした。

和解条件が「デザインを変えること」と「関西のみで販売」だということで売店にもこのようなポップが。
あとは家族へのお土産である。嫁は「やまや」の辛子明太子が好きであるが、それって博多のお土産なので必然性がない。何故か売っていたけれどもそれはパス。僕の股間の辛子明太子で代用しよう。
結局嫁用には僕も大好きな「赤福」にすることにした。これだって大阪じゃなくて伊勢だけど、まあ、関西ってことで。
あとは子供達へのお土産である。娘・R(9才)と息子・タク(7才)へ、ふたり分買わなくてはならない。まず目に付いたのは

コレ。子供達が大好きな「なめこ」のストラップご当地バージョン。これなら喜ぶだろう…。僕以外でも手に取ってるオッサンが結構多かったので人気なのかもしれない。ご当地キティのようなものだけれども。あともうひとつは迷ったのだが

コレを買った。最早大阪でも何でもないが、どっちかになめこを買ってやったらもう片方もなめこじゃないとケンカになるかなあ…と思ったので。
帰ってからお土産を渡すと、Rもタクも
「なめこだなめこだー!」
と大喜びしてくれたのだけれども、
「なめこ汁って大阪関係ないじゃん!」
案の定嫁からツッコミを受けた。
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03月03日(日)
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