ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■いまさら初詣。
遅ればせながら初詣をしにお寺に行った。

毎年行っているお寺なのだが、

「去年も一昨年もお昼にラーメン食べてるよね!今年もラーメン屋開拓しちゃおっか!」

嫁が妙にワクワクしていた。どうやらこの人はラーメンが食べたいらしい…ということでお寺の近くにあるラーメン屋に入った。しかし店主と助手のふたりでやっているお店で、ラーメンそのものはとても美味しかった。

しかし助手が新米っぽくて常にオロオロしており、店主は店主で「やって!」「(お客の注文を)聞いて!」とぶっきらぼうに指示を飛ばすものだから、言葉足らずな指示なので助手が理解出来ず、ますますオロオロする、という非常にギクシャクしたやりとりがハラハラドキドキであった。

お寺に着いてからはお賽銭を投げてお祈りをし、更に護摩祈願法要もしてもらう。受付を済ませてお堂に入ると、護摩壇を中心に既に人がいっぱい。時間になるとお坊さんが3人現われ、一番徳の高そうな老僧が護摩壇に座った。あとのふたりは若い僧で、それぞれ護摩壇の後ろの左右に座り読経をする。

僕らはお鈴の親分みたいな特大のやつのそばに座っていたので、「くわーん」と大音響がするので娘・R(9才)と息子・タク(7才)は目を白黒させていた。タクはお坊さんのお経を真似て

「みじゅまるー、くるみるー、だるまっかー」

と「ポケモン言えるかな」の歌をお経風に歌い出したのでやめさせた。Rも退屈で飽きてるのかな、と思ったらそうでもなくて

「あ、葉っぱ入れたよ」

などとお坊さんが護摩を焚く動作を目を丸くして眺めていた。Rが言うように護摩を焚くお坊さんは木をくべるだけじゃなくて、葉っぱとか何やらよく分からない物を入れている。そのうち、お坊さんが投げ入れたものの、外れてこちらにコロコロと転がってきたものもあった。

法要が終わり、お札を貰って外に出ると、

「パパ、これ」

なんとRがその転がってたものを拾って持って来てしまったではないか。南天の実ぐらいの大きさで、丸くて肌色のもの。

「お香だよ、それ。返してきなさいよ」

「やだ!宝物にする」

何かプレミアものを感じたのだろうか、Rはそのままがめてしまった。おそろしい子!

お寺から家に帰ると、嫁とRとタクは我先に走って家の中に入って行った。僕はお寺の境内から湧き出るお水をペットボトル2本ぶん貰ったりと荷物が多かったので、えっちらおっちらと歩いて、家のドアを開けようとすると、なんとカギがかかっているではないか。

「なんでパパがまだ外にいるのにカギかけるんだよっ!」

僕はカギを持っていなかった。

これがホントの開け護摩ってか。

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01月21日(月)
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