ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■寝落ちサンタ。
クリスマスイブの晩飯。
嫁が張り切ってごちそうを作ってくれた。
「サンタクロウス!イズ!カミング!トゥ!タウン!」
と台所で絶叫しながら。頭の中に何かがカミングしちゃったようだ。
ごちそうの後はケーキが待っていた。しかし娘・R(9才)も息子・タク(7才)も既に眠くなっているようで、顔がポヤーンとなってしまっている。
ケーキを半分ずつ食べるぐらいが限界で
「あとは明日にする?」
と言うと
「うん…」
もう頭は夢の中へ。ところが布団の中に入ると逆に興奮して
「サンタさん来るかな?楽しみー!」
と10秒おきにキャアキャア叫ぶ。
「寝ないと来ないぞ」
「眠れないー!どうしようー」
と布団の中をゴロゴロ悶えていたが、10分後、わりとあっさり寝た。子供達が寝たらプレゼントの準備をしなければなるまい。ブツは押し入れの奥深くに隠してある。更にプレゼントだけでなく、お手紙も書かなければならなかった。
というのも、Rが
「みてみてー。サンタさんにお手紙書いたの」
と嬉しそうに手紙を見せてきたのである。読んでみると
「わたしは、ポムポムプリンのうでどけいがほしいです。あと、おへんじかいてください」
プレゼントを要求した上に更に返事もくれという、なんともおねだり上手な手紙。返事を書くのはいいけど、筆跡で一発でばれそうだなあ…。英語で書いてごまかしておくか、などと考えたものである。
なのでどういうことを書いてやろうかな…などと案を練っていたら…子供達と一緒に寝てしまっていた。ふと目を覚ますと午前2時。子供達の枕元を見たらちゃんとプレゼントが置いてある。すごい。サンタさんが来てくれた!…わけはなく、嫁がちゃんとやっていてくれていたのである。
嫁は歯を磨いていた。目が座っていて、明らかに眠くて眠くてイライラしている目だ。
「あのー。やってくれたんでしょうか…」
「やった!」
「手紙は…」
「書いた!」
これ以上話しかけたら殺すぞ、ぐらいの目ヂカラがあったので、そそくさと寝直した。そんな嫁が自分に自分で買ったプレゼントは、ロイズのチョコポテチである。僕もなんか買っておけばよかった。
翌朝、僕より早く起きたRとタクのテンションが最高だったのは言うまでもない。僕が目を覚ますと
「せーの、メリークリスマス!」
と叫んでいた。欧米か!
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12月26日(水)
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