ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■泣いた息子がもう笑う。
昨日の日記に書いた、立体的なパズル「LaQ(ラキュー)」のイベント「LaQフェスタ」に行ったことついて補足というか。
イベントには体験コーナーや博士が教えてくれる「教室」、すんごい力作の展示コーナーなどがあったが、販売コーナーはなかった。商売っ気がないのか、あくまでも啓蒙のみを目的するイベントのためなのか分からないが、ここで売ればばんばん売れるだろうにねえ…などと嫁と話していた。
すると息子・タク(6才)も
「ねえ、売ってるところないの?買えないの?」
とキョロキョロしていた。どうもタクは今日この場で買ってもらえると思い込んでいたようだ。なので
「今日はあったとしても買わないぞ。欲しかったら誕生日かクリスマスに買ってやる」
一応釘を刺したところ、タクの希望をものに見事に踏み潰してしまったようで
「誕生日はポムポムプリンでクリスマスはポケモンカードにしようと思ってたのに!」
しくしくしく…と泣き始めてしまったではないか。ダダこねて泣いてる子なんかいねーぞ!と叱りつけたが、ちょうど唯一この会場限定販売だというLaQパーツの限定セットを販売しているコーナーがあった。僕はそこを指差して
「じゃあアレ買ってあげるよ」
とつい甘い心が出てそう言ってみたところ嫁に怒鳴られた。
「買わないっつの!泣けば買ってもらえるなんておかしいでしょ!Rなんてダダこねて泣くなんて絶対しないのにタクだけいい思いするのはおかしいでしょ!」
おっしゃる通り、ごもっともでございます、ということで手にかけた財布を再び尻ポケの定位置に戻した。限定セット販売コーナーでは係の人が
「この会場限定、個数限定の販売でーす。ここでしか買えないパーツが入ってまーす!」
と声を出して呼び込みをしている。それが嫁に聞こえたようで
「え、ココ限定?個数限定?まだ買えるの?」
じりじりとコーナーに近付いて行った。
「はい、お求めになれますよー」
と案内された嫁は
「じゃ、買いましょう。私、限定って言葉に弱くて」
えー!なんかもうみんなでズッコケた感じであった。タクはゴネ得だし、僕は怒鳴られ損だし。更にお金出したし。Rはムッとするかなあ…と思ったが、
「ま、ここでしか買えないからね。縁起物だよ縁起物」
と訳の分からない理屈でけむに巻いた。R自身は自分も遊べるのでさえあれば良かったようだが。
家に帰ってから商品のパンフレットを初めて見てみた。作る目的別であるとか、一定の数ごとであるとか、様々なセットが載っていた。Rが横から覗いてきて
「あ、これ、学童保育にあるのよ〜。R、これクリスマスに欲しい!」
と指差したものは、なんと5,000ピースものLaQが入ったセットで、お値段は…3万円を余裕で越えていた。先程買った限定パックは小ぶりだったせいか千円だったので、LaQってそんな高くないんだなー、って勝手にイメージしていたらとんでもない!
「だめだよ!高すぎるよ!3万円だぞ!」
必死に断ろうとしたら
「パパはお金出さなくていいんだよ。サンタさんにお願いするんだよ」
と、穢れなき瞳でじっと訴えられ言葉に詰まってしまった。この子はまだサンタさんを信じているのだ。なんて純粋な子なんだ…!
…なんて感動しているヒマはなく、Rの信じる心を裏切らずに上手いこと断らなければいけないので、
「いやー、サンタさんもさ、君達まだちっちゃいのに3万円のオモチャは与え過ぎです、って判断して違うものにすると思うぞ」
ちょっと苦しいかなーと思いつつそう説明した。
「じゃあコレにするー」
するとRはもっとお手軽なセットを選んだ。素直でいい子だなあ。しかし5,000ピースとは凄いなあ…。もし買ったとしても家中に散乱しそうで怖い。かといって少な過ぎるのも可愛そう。今回買ったのは100ピースしか入っていなくて、何か作るとすぐ足りなくなってしまうのでRもタクもかわりばんこに使っている。
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09月11日(火)
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