ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■いとお菓子。
日曜日の朝、近くの神社のお祭りで御神輿や子供山車の巡行があった。
子供山車に参加すればお菓子をいっぱい貰えるので、娘・R(9才)と息子・タク(6才)は参加するつもりだったのだが、テレビで今日から始まった新しい仮面ライダーとその後にやるプリキュアをガン見していたため、思いっきり遅れた。
僕らが山車の一団に合流した時は既に出発から30分ほど経っていた頃であった。子供達が山車をロープを引っ張っているので、
「引いてみれば?」
Rとタクも加わるよう言ってみたのだが、
「やだー」
何しに来たんだっつの。出遅れた気後れと未だ半分寝ぼけてるような感じなのでイマイチテンションが低いようで、まずは山車の後を付いて歩いて行く。みんながやってる様子を見てりゃそのうち自分からやり出すだろ…と思いつつ遠巻きに見ていた。
そのうちポツリポツリと雨が降り始めてきた。今日は早朝から大雨が降ったり止んだり、

虹が出ていたりで傘は必須であった。
「パパ!雨!」
タクが偉そうに傘をよこせというので渡してやる。そのうち雨はどんどん強くなってきて、山車は一旦中止となり、みんな近くの地下道に入って雨宿りをすることになった。が、雨は止むどころかゲリラ豪雨レベルになってしまい、結局その場で終了となってしまった。
「お菓子を配るから待っててくださいね〜」
本来ならば山車を引いて行く先々の休憩ポイントで配られるはずだったお菓子がここで全て子供達に渡されて終了。Rもタクもちゃっかり貰ってしまった。
「単にお菓子貰いに来たみたいになっちゃったなあ」
なんだか申し訳ない気持ちになり、朝ダラダラしていたこととちっとも山車を引かなかったことを子供達にチクリと言ったつもりだったのだが、Rとタクはお菓子に目をキラキラさせ
「オレオ食べていい?」
まるで通じちゃいなかった。
大量のお菓子を頂いた後、この場で解散となり、地下道を出てみると雨足は急速に弱まってきていたので、傘を差して帰ることにした。
途中、同じく子供山車に参加していたと思われる母子が、傘を持っていなかったのだろう、ずぶ濡れになって走っていて、僕らを追い抜いて行った。
もうちょっとで雨が止みそうなのだから、傘がないならもうちょっと地下道で待ってても良かったのに…と思いながら眺めていたのだが、
「ママ!うんち!でちゃう!」
「もう少しだからガマンしなさい!」
とんでもなくエマージェンシーな状態であることが母子の叫びから容易に分かってしまった。た、大変だなあ…。Rとタク同様、お菓子が入った大きな袋を背負いながら、お母さんに手を引っ張られてって走って行ったあの子。
時既にお菓子にならないことを祈る。
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09月03日(月)
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