ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ハナーヂー・In・The・E.K.D.
とある日の昼間、息子・タク(6才)が鼻血を出していた。

「パパ!たっくんがはなぢ!」

いち早く発見したのは娘・R(9才)で、僕がその叫びを聞いて飛んできた時にはRが早速ティッシュを取ろうとしていた。

しかしRの背よりだいぶ高い棚にあったため、手をエッチラオッチラと伸ばしてティッシュを動かしつつも、周りにある色んな物をボトボト落としていたため棚の下が鼻血並みに悲惨な状況になっていたが、誰が弟想い故のこの行動を誰が責められようか。

「大丈夫かい?」

タクにティッシュを渡して鼻の入口に当てるように言い、なるべく下を向かせた。僕が子供の頃のやり方が違うためどうしても違和感がある。昔やってた、上を向いて寝るのはダメだし、うなじを叩くのも良くないらしい。

ティッシュを丸めて突っ込んどくのは今もアリのようだが、血で染まってきたからといって替えるのは良くないらしい。取り替えの際に内部を傷付けるからだという。

「パパ、こぼれちゃった」

「いーからいーから」

ティッシュを替える際にカーペットにポタポタと血が垂れてしまうのを健気にも謝るタク。ういやつじゃのう…。

「鼻の穴ひっかいたか?」

と聞いてみると

「ちがう」

タクは否定するが、左の鼻の穴からしか鼻血が出て来ないのでやはり中を引っ掻いたのだろう。この時の鼻血は10分ぐらいで止まった。

夜、寝る時に

「念のためにタクの枕元にティッシュ置いておこうか」

なんかそういう予感がして準備して寝たら

「おきて!はなぢ!」

やっぱり再び鼻血が噴出したようで、真夜中タクに叩き起された。時計を見ると2時。既にタクは自分でティッシュを取り、鼻に当てている。鼻血にすぐ気が付き飛び起きたようだ。

「よくすぐ起きられたねえ」

あまりナーバスになっても可愛そうなので、そんなことを褒めながら昼間と同じように血を止めた。翌朝、嫁が

「タクが鼻血だってのは知ってたけど、どうしても起きられなかったよ…寝たの1時だし」

と呟いた。僕は

「しょうがないよ。その代わり僕がすぐ起きられたからいいよ」

そう、ちょっと僕が得意になって言ってみたら

「あなたはたっぷり寝てるでしょ!子供達と一緒に寝てるんだから!」

私はその後も起きてんのよ!と、かあさんが〜よなべ〜をして〜を地で行く嫁にディスられてしまった。

ちなみに僕がまともに鼻血を出したのは、高校生が最後ではないだろうか。前の晩、ライスチョコを死ぬほど食いまくって数学のテストとにらめっこしていたら急に答案が血に染まった。

「せ、せんせい〜」

すぐさま手を挙げて数学教師を呼んだのだが、その教師が最初に言い放った言葉は

「オレ、ティッシュ持ってねぇぞぉ」

という超他人事であった。ティッシュなんざどうでもいいからまず

「大丈夫か?」

と声をかけて欲しかった…という暗い思い出があったのである。

セブンイレブンいい気分ならぬ
微分・積分・鼻血ブー。なんちて。

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08月31日(金)
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