ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ミゲル泳ゲル。としまえん。
有給休暇最後の日、個人的夏の締めくくりとして、子供達を連れてとしまえんのプールに行った。

平日ながら学生はまだ夏休みなので若い子がおっぱい、じゃなかったいっぱい。娘・R(9才)と息子・タク(6才)と全力で遊んだ。流れるプールではふたりに抱き付かれたり引っ張られたりで水着が脱げて半ケツ状態になったりして危険な目にもあった。

しばらくプールに浸かった後、休憩のため出てみると結構寒いんである。

「さむい!あったかいの食べたい!うどんとか!」

Rとタクも叫んで夏とは思えないようなことを訴える。まだまだ暑いようだけれども夏も終わりなんだなあ…。しかし夕方まで遊びまくった。で、帰ろうとしたら

「乗り物も乗りたーい」

ということでアトラクションをいくつか回ってみる。とある横回転系のマシンではRとタクが乗り込んでいる姿を見て、

「ほら、あんな小さな子も乗ってるよ!あんたもやってきなさい!」

「えー、オレ、こういうの苦手だから」

母親と中学生ぐらいの息子らしきふたりが話していた。中学生男子よ、気持ちはよく分かる。僕もオッサンになってからすっかりこういうのがダメになってしまった。だからRとタクが乗るのを見ていることしか出来ない。

で、次に乗りたいと言ってきたのは「パイレーツ」という海賊船の乗り物。振り子のように急上昇と急降下を繰り返す。これも僕は見ているだけにしようと思ったのだが、係の人にRとタクの身長では大人の付き添いが必要なのだと言われてしまう。

「えー、こういうの苦手なんだけど…」

先程の中学生男子と同じ泣き言を吐いてしまったけれども当然許してもらえず。僕を真ん中にRとタクを脇に座らせる形で乗り込んだ。

「パパ、怖いの?」

とRが心配そうに覗き込む。

「いや、怖いんじゃなくて、気持ち悪くなっちゃうんだよ。酔って吐きそうになる…」

若い頃は平気だったのに年は取りたくないモノである。そんなことを話していると乗り物が動き出したので一気に気分が悪くなる。一方タクは

「吐いちゃうの?ゲロ吐いてもいいから頑張って!」

などと調子のいいことを言っているので

「今ここで吐いたら君にもゲロがかかるぞー。流しゲロっていうんだ」

と言い返してやると顔色が変わり

「そういうこと言わないでぇ」

まじで半ベソになっていた。ベソをかきたいのは僕も同じで、乗っている間はとてつもなく長い時間に感じ、ようやく終わった時は吐くことはなんとか我慢出来たものの、脂汗が止まらない。これって貧血に近くないか…。

プールで半ケツ。遊園地で貧血…。

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08月29日(水)
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