ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183151hit]
■オクラシリミキサー。
朝、暑さのせいでだれよりも早く目が覚めてしまった。
僕の左に娘・R(9才)が、その左に息子・タク(6才)が、そして一番左端に嫁が背を向けて寝ていた。
子供越しにこちらに向けた嫁のおけつが見えるので、ムラムラするような、カンチョー一発かましたいような複雑な気持ちで眺めていて、ちょとひと撫でしておくかとそーっと手を伸ばしたところ、
「オハヨウ!アサダヨ!」
というむかつく目覚まし時計のアラームがけたたましく鳴り響き、慌てて手を引っ込めた。目を覚ましたタクががばっと起き上がり時計を叩いてアラームを消した。
そのままスタスタと歩いていくので、トイレにでも行くのかな、と思ったら団扇を持って来てパタパタと嫁を扇ぐではないか。
「たっくん、ありがとー。やさしいねー」
嫁も目を覚ましてタクに微笑んだ。ああ、僕は何という穢れた者なのだ。目が覚めて横に寝ている嫁の姿を見たのは同じなのに、おけつを撫でようとした僕と、団扇で風を送るタク。なんという差なのだろう。エロいと思ったのと暑いと思った差。朝から比類なき自己嫌悪に陥った。
一方、Rも目が覚めて玄関外のオクラの鉢植えの様子を見に行った。オクラの苗を育てて、花が咲いたら絵日記を描く、という夏休みの宿題があるのだ。僕はオクラが嫌いなので近寄りもしなかったが、なかなか花が咲かないらしい。
「夏休み終わるまで咲かなかったら宿題どうしよ」
夏休みもそろそろ終盤、Rが心配し始めていた。
「咲かなかったら『咲きませんでした』っていう観察日記じゃダメなのか?」
「うーん」
なんか悩んでいるようである。
オクラの日記が書けなくて、コレがホントのオクラ入りってか。
応援クリックよろしくです。
←これだけでもいいので押してね。
←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
08月18日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る