ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■スポーツの夏。
今日、嫁と子供達はいない。
嫁の友達母子と相模湖でキャンプをするんだそうだ。そしてログハウスにてお泊まりするのだという。
一人残された僕は久しぶりの独身時代に戻ったようなワクワク感がありつつ、一方で寂しいような。ひとりでラーメン屋でずぞぞぞと啜りながら、そういえば野球のグローブを買わなければいけないのだと思い出した。
子供達の学校の親同士でソフトボールをやる羽目になってしまったのである。僕、野球もソフトボールもビタイチ経験ないのに。だから当然道具なども持っているはずもなく。学校で借りられるかなーと甘い期待を抱いていたけれども、よく考えたら僕、左利きだったので、左用のグローブなどという気の利いたものは学校になかった。
そんなわけで商店街のスポーツ用品店にグローブを買いに行った。グローブはたくさんあったけれどもここでも左用を見つけることができず、店の主人がヒマそうにしていたので、
「左用はどこにありますかね」
と聞くと棚の右端にあるという。その通り探してみたけれども全然ない!
「ないんすけど」
もう一度ご主人を捕まえると
「おーい、おかあさーん、左利きのグローブってどこだっけー?」
おかあさん、すなわち奥さんを呼びつけると
「一番上の棚よ」
とのことで…。全然違うじゃないかよ!高過ぎて全然届かないところにあった。どうりで見付からないわけである。ご主人が脚立に登っていくつか取ってくれて、ようやく左用のグローブを目にすることが出来た。
以前、ウォーキングを始める際にシューズを買いに来たのもこの店であった。一応ネットでウォーキングシューズについて調べ、その旨をご主人に伝えたら、
「ウォーキングもランニングもシューズは変わらないですよ。これなんかどうですか」
とふつーのランバードのランニングシューズを渡されてしまったことがある。どうやらこのご主人、高田純次並みに適当っぽい。
しかしとりあえず僕のソフトボールはお遊びなので、とりあえず左用であればキャッチャーミットでもない限り、あとはわりと何でもいい。デザインがよさげなのを買って帰った。
家に帰ると誰もいなくて、貧乏長屋の狭い空間といえどもガラーンとした空っぽ感がハンパない。気が付くとケータイにメールが入っていた。嫁からだった。
ログハウスらしき部屋の中でRとタクが笑っている画像が添えられ、昼間はプール、夜はキャンプファイヤーと花火をして超楽しかった、という。それは何よりであるが、なんか悔しかったので
「オバケ出るから気をつけろよ!」
とメールを返しておいた。返事はなく、ますます寂しい気持ちになり、ひとり寝ることにした。やはり子供達がいないと寂しい。ふと思ったが、もしかしたら子供達のぶんのグローブも買っといた方がよかったかもしれない。みんなで遊べるし、僕も多少の練習にもなるだろうしなあ…。他のオヤジ達は上手そうなので、相当練習しないと足を引っ張ってヤバイかもしれない。
グローブだけに(小室)徹夜で特訓しないと。なんちて。
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07月26日(木)
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