ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■地震雷ダメ親父。
昼間、わりと大きな揺れを感じる地震があった。

東京湾が震源なんておっかない。いよいよ魔人・加藤保憲の霊力により帝都に壊滅的な地震が(帝都物語の読み過ぎにより以下略)

夜、家に帰って来ると子供達は布団に入っていたが、僕が帰った物音で飛び起きてきた。

「パパ、地震あったでしょ」

娘・R(8才)も息子・タク(6才)も学校で揺れを体感したようだ。Rは普通に授業中で、タクのクラスは水泳の授業だったらしい。みんながキャーキャー言ったり、机の中に潜ろうとして頭をぶつけて笑われた、などというパニックぶりを僕に面白おかしく聞かせるのであった。

いつだったか、避難訓練の時は

「『おはしも』(押さない。走らない。しゃべらない。戻らない)を守るんだよ!」

と偉そうに言ってたくせに全然出来てないじゃないか。

それはともかく、Rが面白いことを言っていた。

「最初揺れた時、『ひとり地震』かなーって思ったんだけど、ホントに地震だった」

ひとり地震ってなんだ?と聞いてみると

「消しゴムをゴシゴシ消してる時とか、揺れてるって思うでしょー?それがひとり地震」

「なるほど」

子供の造語ってなんかカワイイ。

そんなほのぼのとした気持ちになったが、更におっかないのは、実はふたりの通う学校の校舎は、校舎を建てた際、建築基準法上必要な検査済証を取得していないという、モグリの建物だ、ということである。発覚当時は新聞記事にもなってた。区のうっかりにも程がある。

そんなことを子供達とキャイキャイ話していたら、そこはかとなく横で洗濯物を畳む嫁の背中から怒りのオーラが強くなっている気がした。子供達は寝ようとしていたのに僕の帰宅に文字通り寝た子を起こしてしまったためと考えられる。

「じゃ、パパはお風呂入ってくるから寝なさいね」

そそくさと浴室に逃げて、風呂から上がってきたらその通りガーガー寝ていた。子供も嫁も寝たので僕も「ひとり地震」しよーっと。

震源地は股間である。

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07月04日(水)
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