ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■A IBO(イボ)。
娘・R(8才)と息子・タク(6才)の足にイボのようなものが出来ていた。

Rの方は大したことないが、タクの方は割れたり徐々に大きくなってきたり、微妙にグロいので、また医者に診てもらうか、と思った。

こないだはトゲを抜いたり、また先月は、右肘の裏が痒くてかぶれていたので診せに行ったらアトピーと診断されたり、何かと皮膚関係の話が多い今日この頃である。

で、そのアトピーを診断して貰った時の皮膚科に行こうとしたら

「やだ!あそこは先生が怖い!」

Rもタクも半ベソをかいて行きたくないと言うではないか。確かに江戸っ子とラッパーが合体したみたいは、物事をチャキチャキと畳みかけるように話す女医さんだったが。

「いや、Rのアトピーの経過も診てもらうからそこじゃなきゃダメだ!」

と言い聞かせて皮膚科に連行した。名前を呼ばれて診察室に入ると

「はい、おはようございます!」

先生の大きな声が響いた。新入社員向けの研修講師(元スッチー)のような、胡散臭いテンションの高さ。僕もちょっと苦手かもしれない。

「おはようございまーす…」

Rは既にビビっており、いつもは「こんちくわ!」等と言ってお調子者アピールするタクも

「こんちくわ…」

やはり先生のテンションに押され気味であった。まずはRの右肘裏の経過を診てもらい、その後足の裏にぽつんとできたイボのようなものを診てもらった。

「トゲでも刺さってるんですかね?」

僕はそう思ったのだが

「ウイルス感染でできるデキモノですね」

とのこと。水いぼとは違うらしいが、それと同様にスイミングスクールに行っているのでプールで感染したんだろうとのこと。タクのも同じで、結果、

「痛いけどガマンしてね!」

ふたりとも液体窒素を当てられた。

「いたいよう…」

この後も水ぶくれになったり痛みは続くでしょう、ということで、足を引き摺るようにして帰った。

「もう二度と行きたくない!あの先生キライ!」

やっぱりあの先生は怖かった!とRもタクもブーブー行っていたが

「先生が悪いんじゃない。誰がやってもあのやり方しか治す方法はないんだ。だいたい、痛くない治療なんてねえんだよ!」

人生長く続けてりゃ、お医者さんのお世話になることなんてたくさんあるんだからさ…。

人生色々。

君達イボイボ。

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05月19日(土)
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