ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■やく○印嫁。
「ほらほら、早くしなさい」
朝、子供達が遅れないように急かす嫁の声がきんきんと響く。1分おきに「早く食べろ」と言わない限り、貴族かお前らってぐらいのゆったりとした食事のペースだから常にケツを引っぱたいてないとすぐ遅刻する状態である。
その甲斐あって、今日はわりと早めに家を出た娘・R(8才)と息子・タク(6才)。そのためいつも一緒に家を出る僕の方が油断して遅れてしまった。家の中にぽつんと取り残された僕。そして台所に嫁。
じゃ、まあ、子供達の目もないことだし、とりあえず嫁尻でもなでとくか、とひとなでしたところ
「さわんじゃねえ!」
「ひいッ!」
もの凄くドスの効いた声で怒られてしまった。さっきの子供達を急かすキンキン声じゃなくて地を這うようなダミ声。まるで石神井公園の池に沈められそうな…。
「君はヤク○か」
僕はヤク○と結婚した覚えはないのに、と愚痴をこぼすと嫁はテヘペロな感じで流す。溜め息をつきながら靴を履いて玄関の扉を開けようとすると、脇に古新聞古雑誌ダンボール等が積み上げられていた。
「今日は資源回収の日か。でもさわんじゃねえって言われたからほっとこ」
とトボけてみたら
「あぅ!うそうそ!外まで持ってってもらえるとありがたいのですが…」
急に猫撫で声になった嫁。
「さわらしてくれたら持って行くよ」
「えー!それはない!」
「そしてやらしてくれたら…」
「それはダメ絶対に!」
ちっ。何故嫁はそう頑なに拒むのだ。朝からやるやらないの話しをしてもしょうがないので、持って行くことにした。量が多かったので
「R−!タクー!手伝え!」
外にいた子供達を召喚した。タクはまかせろ!とばかりに凄い勢いで持って行ったが、Rは
「玄関まで戻るの嫌。パパ持って来て」
などとほざいて超やる気なし夫であり動こうとしなかった。ああ、蝶よ花よと、箸より重い物を持たせず育てたのが悪かった…、と反省し、
「おらーとっとと持てー!」
嫁を真似してヤク○声で脅して持たせた。そして仲良く3人で回収場所へどすんと置いた。ああ、がさばるゴミを捨てるとスッキリするね!
ちんこも用済みっぽいから捨てたほうがいいのかな…。
家の中に取り残されてしまった。
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04月25日(水)
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