ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■あなたも忍者、わたしも忍者、目潰し投げて、ドロンドロン。
「忍者赤坂」というレストランに行った。マック赤坂ではない。

名前は「赤坂」であるが、正式な住所は千代田区永田町である。練馬区という23区カーストでは最下層に属する区に住む僕は、千代田区という23区中最も偉そうな区に赴くと緊張するものである。

忍者赤坂
入口はこのように会員制スワッピングクラブのように怪しい。中で何かもの凄いエロなことが行なわれているようなおどろおどろしさがある。一緒に行ったのはネット友達の美紀ちゃんと内藤君の女子ふたり。

予約してあったので入口でその旨を伝えると、忍者がどんでん返しの壁から出て来て

「ご案内申し上げます。私、忍者のサルと申します」

サルと名乗る忍びの者が先導役を務め、隠し扉あり、隠し橋ありの通路を経て「霧隠」と名の付いた個室まで案内してくれた。

料理や飲み物を担当してくれたのは美女くのいちで、南海キャンディーズのしずちゃんを途方もなく可愛くした感じ。それを美紀ちゃん内藤君に話したら

「それ、いいことなんですか?」

とツッコミを受けたが褒め言葉である。

小泉元首相や外国の要人も訪れるというこの店、僕らの個室にも黒壁に白い字のサインがあったので、誰かと聞いてみたら

「ヤワラちゃんご家族です」

とのことであまり嬉しくなかった。料理の方は忍者っぽいものからそうでないものまでさまざま。ただ

忍者赤坂
手裏剣のクラッカーのようなものがあったり、くのいちが

「臨兵闘者皆陳烈在前!」

と印を結んでその場で火をボンと起こしてサザエを焼いてくれたり、忍者エフェクトがそこかしこに。

メインディッシは魚料理をチョイス。そのメインディッシュが出て来たあたりのタイミングで、別の男忍者がやって来て何故かテーブルマジックを披露してくれた。

食べながらふたりが行った海外旅行の話を聞く。

「私達が行くとその国が大変なことになるんですよ。ギリシャとかトルコとか」

「今イタリアとか行ったらトドメ刺しに行くようなものだね。デスブログみたいだねー。」

「さげまん旅行です」

美紀ちゃんが言ったそのフレーズに興奮を覚えた。

また、内藤君が大学時代にイグアナになったという話を聞く。イグアナって、菅野美穂か(古いなあ)、と思ったら、

「合宿で酔っ払って、トイレまで這って行ったらその姿をイグアナだ、と言われて」

菅野美穂どころかタモリだった。女の子なのに。

さて、この個室の名前は「霧隠」であるので、真田の忍びか、と思って

「何流ですか」

とくのいちの女の子に聞いてみたら

「赤坂流です」

しれっと返された。何度も同じこと聞かれてるんだろうなあ。折りしもこの場所は永田町だし、

「政府の影働きを務めることもございます」

なんて設定も面白いかも。いや、忍びは絶対クライアントを明かさないのでそれを客に言うことはあり得ないか。

デザートとコーヒーが出て、忍びの忍びによるおもてなし終了。最後に店を出たところで巻物を広げて

忍者赤坂
「良いことがいっぱいありますように」

とのメッセージを送ってくれた。本当に、美紀ちゃんにも内藤君にも、この忍びの者にも良いことがいっぱいありますように。

「裁判の『無罪』みたいだね」

などと話ながらお開きにしたのであった。

いや、おハイソな永田町なので、「敗訴」か。

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11月13日(日)
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