ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ハロ淫。
イマイチメジャーに成り切れないイベント。それがハロウィン。
その理由はクリスマスやバレンタインのように、男女間でモノとカネと欲望が行き来しないからであろう。しかし小さな子供を持つ親としてはありがたい。
近所の商店街では子供達を対象としたハロウィンパレードがあり、仮装して参加すると商店街の色んなお店でお菓子がもらえる。これまでも神社のお祭りの山車引きなどでかでかなりの量のお菓子をもらっていて未だにストックがある。また今回のイベントで貯蔵量が増え、しばらく買わなくて済んでラッキーという皮算用。
ウチには娘・R(8才)と息子・タク(6才)用に、もう何年も使い古している白雪姫とドラキュラのコスプレ衣装があるのだが、今回もRとタクは張り切ってそれらを羽織りレッツラゴー。嫁は歯医者なので僕が連れて行った。
きょほほほほ、とタクが夕方のコウモリさながらハットとドラキュラマントをなびかせながら走り回っていると
「あ、ハロウィンか」
「カワイイー」
とすれ違うカップルにチヤホヤされる。後で嫁が合流したときに、このことをRが報告していたが、
「あのね、デートしている男と女がたっくんのことをカワイイって言ってたよ!」
なんか生々しい表現なのが気になった。
商店街が近付くにつれ同じような子供達がゾロゾロ集結し、
「あ、どうもこんばんわー」
近所のRとタクの同級生ともちょくちょく出会う。オオカミ男みたいな仮装をしている子とドラキュラのタクがぎゃははははとじゃれ合っており、まるで怪物くん状態。
僕のようにお菓子目当ての家族が多いのか、とにかくものすごい人出なので、ボケーっとしているとすぐお菓子がなくなってしまう状況。人混みをかき分けてお菓子をもらえるお店を効率よく回らないといけなかった。なんというか、ハロウィンのパレードというよりもホームレスの炊き出しみたいな状況。
パレードをしている間、タクは「トリック・オア・トリート」をどう勘違いしたのか
「トニック・オア・トリートメント!」
花王ヘアケア祭りかよ!とツッコミを入れたくなる大間違いフレーズを連呼していた。いくら違うと言っても直らないんだもん…。そんなシャウトを聞いた、僕らの前を歩いているママさんがこちらを振り向きフフッと笑った。
そのママさんは魔女の仮装をしており、なんだかドロンジョ様のような妖艶な性的魅力を醸し出していた。ロリコン一筋20年で人妻はストライクゾーンになかった僕でも、
「ああ、なんかその仮装のまま『このスカポンタン!』って罵って欲しい…」
と興奮してしまった。こんなキレイな人妻が近所にいたんだなあ…。
魔女に魅了されてこっちがマゾの宅急便になってしまった。
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10月30日(日)
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