ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■クライングフリー息子。
嫁と離れて栃木の実家に泊まっている僕と娘・R(8才)と息子・タク(5才)。
夜、寝る時になって寝床でタクが
「しくしくしくしく…」
気が付いたら静かに涙を浮かべて泣いていた。
「どうしたんだい?」
「ママといっしょに寝たい…」
「あらら」
もうRとタクだけでお泊まりしたりしているのに、まだそんなさびしんぼうな面があるなんて驚いた。遊び過ぎて疲れ過ぎて眠過ぎてナーバスになってしまったのだろうか。
「パパとRちゃんと一緒だから寂しくないよ〜」
と触り心地のよい坊主頭をぐりぐり撫でていてもなかなか泣き止まず、
「おやー。どうしたんだい?」
母が寝床を覗きに来たのを見て
「おばあちゃーん!」
おばあちゃん一緒に寝よう!と添い寝をさせ、抱き付いたまま寝てしまった。Rは
「赤ちゃんみたいだね」
とちょっとお姉さんぶって苦笑いしていた。
翌朝、目が覚めると
「しくしくしくしく…」
気が付いたらまたタクが静かに泣いていた。
「どうした?まだママがいないと寂しいのかい?」
「ちがう」
「じゃあなんだ」
聞くところによると、夢の世界の水泳教室で
「クロールで25メートル泳げたから検定に受かったと思ったのに、柳原可奈子が出て来て、もしツアルーレットをやらされて罰ゲームになってしまった」
とのこと。実際Rとタクは水泳教室に通っているのだが、近々検定があるのでそのプレッシャーなのだろうか。夢の中の話だけあってストーリーがめちゃくちゃである。ていうか僕もその夢見たい。
「嫌な夢見ちゃったねえ」
とまた坊主頭をぐりぐり撫でてみたが、今回はわりとショックがでかかったらしく、なかなか泣くのを止められない。しかし
「たっくん、あのねえ、夢のお話だから大丈夫だよ〜」
Rがのんびりと慰めると、そのノホホンとした空気に慰められたのか泣くのをやめた。優しい姉だなあと思う。
いずれにせよ親父がなだめてもダメなようである。
泣きっ面に父。なんつって。
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09月26日(月)
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