ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■腹がヘルトパスカル。
グレートタイフーンが上陸し、各地で停電が起きエレクトリックサンダーな感じだった時、僕は会社にいてすでに仕事を終えていたが、電車が止まりまくっていたため帰れなくなっていた。

この日、なんだか風邪気味で咳が止まらないためマスクまでしていたが、どうにも具合が悪いため速攻で帰ろうと思っていた。しかし電車が動かないことにはどうにもならぬ。

ツイッター等を眺めながら運転再開の情報を待ちわびつつ、

「うわ、千川通りの街路樹が倒れてる」

地元近くの情報も眺めながらようやく電車が動き始めたのは20時半ごろであった。幸い駅にやってきた回送電車がそのまま始発電車になったため座れて帰れたが、風邪の具合は相変わらず悪いままであった。

家に帰ると娘・R(8才)と息子・タク(5才)は既に寝ていて、

「あれ、帰って来れたの」

捨てたのに帰って来ちゃった犬を見るような目で嫁が言う。渋谷駅とか人がもの凄かったよ、と言うと

「ニュースで渋谷駅映ってたよ。『パパいないかなー』ってRが言ってたよ」

「映ってた?」

「いえ。イケメンしか映さないんだよって言っておいた」

「ふざけんな!」

「タクは『ちがうよ。カメラの近くにいる人が映るんだよ』って反論してたけど」

よし。さすが我が息子。冷静な判断である。無礼な嫁に対しては

「メシくれ!」

風邪引き中とはいえ幸いにも食欲はあるので体力をつけなければ…と上げ膳据え膳を要求した。程なくして運ばれてきたので、いただきマンモスと食べようとしたら…。

「ふごおお!」

マスクつけっぱだった。具合が悪くなったのも、電車を止めまくってなかなか帰れなくした台風が悪いんである。

しかしこんな基本ボケを素でやらかしてしまうとは…。台風だけに目が点。なんつって。

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09月22日(木)
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