ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■リングドンドン。
近所の商店街でイベントがあった。
屋台が出ていて、無料でジュースや缶チューハイが配られるところは長蛇の列が出来ており、道路が非常に歩きづらい。その列の中に僕ら家族全員が並んでゲットしたのは言うまでもない。
そして更にもう一本の長蛇の列が。これは子供向けの「輪投げ」コーナーの列であった。
「やりたいやりたい!」
娘・R(8才)と息子・タク(5才)もやりたがって並んでチャレンジ。輪をみっつ渡されて棒に向かって投げるが、ふたりともひとつも引っ掛からず。でも残念賞でシールをもらっていた。
「もういっかい!」
ふたりはもう一度チャレンジしたがまた残念賞。
「もういっかい!」
「いいかげんにせんかい!」
キリがないので止めさせたが、何度でもタダでやっていいらしい…。太っ腹な商店街…。
次に銀行の駐車場に向かう。そこはステージが組まれていて、Rとタクの一番のお目当てである「海賊戦隊ゴーカイジャーショー」が始まるのである。敷かれたブルーシートの上に座り、時間になると進行役の女性が出て来てMCを始めた。ショーが始まる前に注意事項をいくつか説明し、
「お姉さんとの約束、守れるかなー?」
とちびっ子達に呼びかけたところで
「えっ。お姉さん?おばさんじゃないの?」
タクがひどいことを言う。
「どっちか分からない時はお姉さんって呼んでおいた方がいいぞ」
これでタクはひとつ大人になった。
で、ショーが始まると子供達の声援が凄くて微笑ましく思う。Rはさすがにちょっとお姉さんぶってきたのか静観していたが、タクは「がんばれがんばれ」と絶叫。子供向けなので大人にとっては退屈だけれども、ヒーローと悪役のバトルシーンなど、アクションが地味に凄くて「おおっ」と魅入ってしまうこともあり。
ショーが終わった後も握手をしてもらい、大満足そうなふたりであったので
「じゃ、そろそろ帰っぺが」
と家路に着こうとすると
「わなげやりたい!」
「えー!まだやるか!」
ふたりともせめて1回は棒に輪を通したいようであり、三度目の正直とばかりに燃えていた。僕はとっとと帰りたいところであったが、ふたりのガッツに免じてやらせてみた。結局ダメであったが…。そのチャレンジ精神や良し。
輪投げだけに健気。なんちて。
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08月24日(水)
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