ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■あらまキャンドル。
娘・R(8才)のバースデーケーキを取りに近所のケーキ屋へ。
Rがケーキに描いて欲しい、とリクエストした「うめ吉」というキャラはうまく描けているだろうか…とドキドキしながら店員の女の子に予約伝票を渡すと
「あ、今フルーツの盛り付けしてますので少々お待ち下さい」
受け取り指定時間は過ぎているのにまだ出来ていないとは。そんなに手こずっているのだろーか、と多少不安になったが
「こちらでよろしいでしょうか」
5分ぐらい待たされた後に出てきたケーキはさすがプロ。食べるのがもったいないくらい可愛い出来栄えであった。とっとと家に帰って冷蔵庫に封印。夜ご飯の後、そわそわするRに

「ほら、うめ吉だ!」
と見せてやると
「やったー、かわいいー」
Rも満足したようでありホッとした。ありがとう、江古田の名店、洋菓子アンデルセン。それからロウソクを年の数8本を出して、
「ロウソクの火を『ふー』するのは今年もタクがやるかい?」
息子・タク(5才)にやらせようとした。実はRはロウソクの火と煙と臭いが大嫌いで、2才の誕生日の時に初めてロウソクを消したのだが、煙をモロにくらって大泣きして以来トラウマになってしまった。去年もRが隣の部屋に逃げている間にタクが「ふー」したものである。しかし今年のRは違っていた。覚悟を決めたようなキリッとした表情で
「…R、じぶんでやる!」
と決意を表明したではないか。
「おおおー!成長したな!」
ハッピーバースデーの歌の後、
「じゃ、やってみ!」
「ふー!」
「おめでとう!」
2才の誕生日以来、ようやくR本人によるロウソク消しは見事達成された。特に泣くことも逃げることもなく笑顔で。こうしてひとつひとつ壁を乗り越えて行くんだなあ。
さて、うめ吉には可愛そうだが、ケーキを食べるためには切らなければならぬ。
「ごめんねー」
と言いつつザックリと4等分。しかしRはそれでもうめ吉を食べるのに躊躇し、真ん中のスポンジから食い始めていて、
「もうおなかいっぱい」
うめ吉を傷付けないように気を遣い過ぎてすぐ満腹になってしまったようだ。そんなところが小心者のRらしいといえばらしいが、とにかくロウソクの火と煙を怖がらないようになったのが何よりもめでたしめでたしである。
端から見ればつまらないことかもしれないが、我が子が苦手なモノを乗り越えるということは感動モノである。嬉しいので来年はキャンドルジュンとかから取り寄せてみようかしらん。
そんでロウソクの炎を揺らすことなく歌えるように特訓するんだ。
ってそりゃ金沢明子だ(古いなあ)。
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08月10日(水)
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