ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■たっくんの微熱。
土曜日、息子・タク(5才)が熱を出してしまった。

朝は9時過ぎまで泥のように眠っていた。それまで幼稚園のお泊まり保育、夜のバレエ鑑賞と2日連続で夜10時過ぎまで起きていた上に非日常的なイベントでワクワクし過ぎていたので疲れが溜まっているのだろう…と思い起こすこともしなかった。

それで充分寝たかなーと思ったのだが起きてからもどうもご機嫌がイマイチで、食欲もなかったし、朝寝坊したくせに昼間も

「ねむーい」

とグダグダしていたのでまだ疲れが取れないのだろうか、と首を捻っていたのだが、夕方嫁が帰って来て

「熱あるかも」

と体温を計ってみたら37度越えでヒイイイイ。

「ごめんなー。熱あるとか分からなかったよ」

調子が悪いのは明らかだったので、さすがに外に遊びに連れ出したりはしなかったが気付けないとは迂闊であった。

日曜日も体温を計ってみると

「さんじゅうななどごぶ♪」

微熱があることを何故か嬉しそうに報告するタク。この日も外に遊びには行けないなあ…ということで家で大人しくすることにしたのだが、だんだん退屈してくるわけで。

「これ今日だよね。行きたいなあ…」

タクは新聞の折り込みチラシに入っていた、駅前商店街の盆踊りのお知らせを恨めしそうに眺めていた。前々から楽しみにしていたのだ。

「うーん。可哀想だけど、今日その様子じゃ行かせられないよ」

タクはしょぼーんとなり、本当に可哀想だったのでビデオを観たりトランプをしたりと出来るだけ家の中で楽しめることをした。しかし夕方、その盆踊りが始まると

「あ、炭坑節が聞こえる」

娘・R(7才)が言うように、かすかに祭り囃子が聞こえてくるんである。

「えったんこうぶし?」

タクは嬉しそうに覚えたばかりの炭坑節を踊り出した。先週もウチの町内で盆踊りがあり、その時覚えたのである。

「あらボクじょうずだねー。来週の盆踊りも来てね」

と隣で踊っていたオバサンにウチワを貰って誘われたのが今日のこの盆踊りだったのに。

「可哀想だけど…」

本当に気の毒だがもういちど念を押した。僕も嫁もRも本当は行きたいのだ。特にRこそ風邪でもなんでもないのだから行きたくてしょうがないはずである。しかしタクのために我慢していおり、とても偉い。ま、みんなで体を休める日も必要であり、今日がその日だったのだ、ということで。

盆踊りと発熱のタクはよく似ている。

どちらも音頭(温度)が気になるでしょう。

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08月01日(月)
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