ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■アイス・アイス・ベイビー。
昨日の日記にも書いたが、僕が台所の流しに落としたコンタクトレンズを嫁が見事探し当てた。

そのご褒美として、仕事帰りに嫁の好きなハーゲンダッツのアイスでも買ってやるよ、と嫁に礼を言っておいた。しかし

「ただいま〜」

ポックリ忘れて直帰してしまい、

「あ、すまん。忘れてた」

トイレ掃除をしていた嫁の顔を見て思い出し、くるりとUターンしてコンビニに買いに行くことにした。

「別にいいよう」

朝は「ほれ、見つけたぜ!ご褒美くれ!」と鼻息が荒かった嫁は妙にしおらしくなっていたが、いいよと言われても約束は約束。近所のコンビニにてハーゲンダッツの抹茶を選ぶ。そして嫁にだけ買うのも物足りない気がし、子供たちにも買ってやることにした。

アイスのボックスの中を開けて品定めするなんて何十年ぶりだろう。子供の頃、駄菓子屋でアイスを買っていた以来ではないだろうか。あの頃は「ビバオール」という三角形のイチゴアイスバーが好きであった。30円で安かったし。あと「フタバ食品」という地元栃木の会社のアイスがよく売られていたが、そういえば東京ではあまり見かけない。ガリガリ君を擁するお隣群馬の赤城乳業はもはや全国区だというのに。

などと昔なつかしネタを思い出しながら選んだのは練乳入りのカキ氷であった。僕はコレも大好きであったが100円のため滅多に買えるものではなかった。当時のものとはメーカーも商品名も違えども値段はそのまま100円なところが健気な感じがして気に入り、それを子供たちへのお土産にすることにした。

改めて家に帰って

「冷凍庫入れとくかんね」

と嫁に伝えると

「ありがとう。またなくさないでよね。私もう見つけられないから」

などと弱気なことを言う。なんでだ?と聞いてみると

「人がなくしたのは見つけられるくせに、自分がなくしたのは見つけられないのオオ!」

「は?何なくしたの?」

「傘!」

昼間、タクと電車に乗っていた時に日傘を忘れてしまったんだそうだ。駅に問い合わせても該当するものがなく…。

「まあ、もうちょっと時間を置いて問い合わせてみるとかね…」

なんか慰めなければいけない空気になってしまった。

「タクがね、『ぼくがきづいてあげればよかったね。ごめんね』なんてことをしおらしく言うもんだから、ついアイス買ってあげちゃった」

「お前も買ったのかよ!」

日差しが強い中を、日傘を差しながら歩く嫁に

「ぼくもかさにはいるー」

などとタクがじゃれついていたりしていたんだろうなあ。その姿が目に浮かぶようだ。

アイスアイス傘。なんつって。

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07月14日(木)
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