ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■参観することに意義がある。
「土曜日は土曜参観だからパパ来てね」

と息子・タク(5才)に言われるまで忘れていた。土曜参観とは幼稚園の参観日で、実質上父親のためにある参観日である。それぞれのオヤジの似顔絵が壁に貼られていたりして、ゲームをして遊んで、最後にこの日のために紙粘土とかで作ったプレゼントをもらったりして帰って来る。大体がこんな流れだ。

この日の教室はキャピキャピとした園児達の新緑のような若い熱気と、ヨレヨレとしたオヤジ達の腐った柿のような加齢的廃熱がぶつかり合い、その狭間から魔界の異形の者かなんかが召喚されそうなぐらい、すなわちとても熱い。参観日ツウとしてはタオルを持参するところである。

「帰りにミスドでパパに買ってもらいたいってうるさいんですけど」

と嫁情報。

「え、そうなの?タク」

「うん。ドーナツたべたあい」

おのれ、最早メインは参観日よりミスドになってるだろ。

娘・R(7才)の時から数えて5年、

「これが最後の幼稚園参観日なんだなあ…」

もうひとり子供を作成する以外、幼稚園の授業を見られることは二度とないんだなあ…と感慨深げに嫁に言ったら

「私はまだあるけどね。ふふっ」

と得意気に言われたのでなんかむかついた。子供作成したろか。

更に今年は嫁が仕事を始めたので土曜日は嫁が家にいないんである。だから嫁が頼むのは

「Rも一緒に連れてってくれない?」

このことである。勿論原則はダメである。しかし幼稚園に事情を話して頼み込んでOKをもらったんだそうだ。

「まだまだRに留守番させられないからさあ」

と嫁は言うがはたしてそうだろうか。ここが僕と嫁の意見が分かれるところである。僕は5才ぐらいから留守番していた記憶があるからそろそろやらせてもいいとは思うのだが…。

僕が育った昔の栃木の田舎でのほほんとした環境と、そこは田舎の栃木で育った僕の環境とと、練馬とはいえ東京であり

「男が路上で女子児童に下半身を露出する事件が発生しました」

などというリアル練馬変態クラブが出現する今のそれでは比較にならないのかもしれない。

「いっそのことRにも幼稚園の制服着させて子供達の中に紛れ込ませておけば分からないぞ」

「それいいねえ」

Rは学年1ちっこいし、タクと双子かってぐらい背が同じなので嫁とそんなことを言い合ったが。多分ばれないだろうと。少なくとも他の父兄には…。

Rを連れて行っても

「何余計なガキ連れてきてんだよ!!」

みたいな攻撃的な目で見ないで

「ああ、家には誰もいなくてお留守番させるわけにはいかないから連れて来たんだなあ」

と優しく察していただくことを手と手を合わせてお願いする次第である。

お留守番の長谷川〜。

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06月11日(土)
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