ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■児童の指導は児童ではなく手動。
娘・R(7才)と息子・タク(5才)を児童館に連れて行った。
中は暖かいし、子供達は放っておいても勝手に遊ぶし、その間僕は図書室で異様に充実している手塚治虫のマンガを読みまくってればいいし…と楽チンである。
ただ、この日はそうはいかんざきだった。思ったより子供がうじゃうじゃいて(児童館だから当たり前だ)、その中に僕が入ってマンガを読むのは
「こーどもーの中にー、オーヤジーがひーとりー」
と迫害を受けそうで、おっかなくなり憚られた。そしてRとタクに
「ボール遊びしようよー」
相手をしろ、と袖を引っ張られたのでどのみちマンガを読むヒマなどなくなった。奧に体育室があり、そこでボール遊びが出来るので行ってみると…
「あ、これからドッジボール大会が始まるんだよ」
小学校中〜高学年ぐらいの子供達が集まっており、小さい子はダメなんだ、ごめんね、と職員のおじさんに謝られた。仕方がないのでオセロを借りて遊戯室で遊ぶ。タクが僕とやりたいと言うので、出来る限り手加減してやったのだがどうしても勝ってしまった。
「うう…」
タクは人一倍負けず嫌いなのでフォローが大変なんである。
「ほらほら泣かない。負けたけどタクもだいぶ強かったぞ」
などと慰めながら今度はエアホッケー。これはR対タクで、またタクがボロクソに負けて
「うう…もう、やだ!」
遂にかんしゃくを起こし、彼の心の拠り所をであるタオルを手に持ちふんふんし始めた。
「たっくん、次がんばろうよ」
「たっくんが一番年下だから負けて当たり前なんだよ」
Rもすっかり慰めワードがスラスラ出て来るようになった。「勝手にしろ」と見放さないところがこの子の優しさである。
「じゃ、泣き止んだところでおやつでも食べようか」
児童館内は基本的に飲食禁止であるが、許可されたスペースがあるのでそこでおやつをボリボリ食べさせていると、
「こらっ、君、マック食べてたよな?」
先程体育室にいた職員のおじさんが、帰ろうとしていた男の子グループ3人を捕まえて言った。男の子がうん、と頷くと
「マックの袋とゴミを置いていくな!ここでゴミを捨てるとお金がかかるんだぞ!」
と怒る怒る。男の子達は揃ってゴミが放置されている場所まで取りに歩かされていた。職員さんも大変だなあ。
子供達の歩く姿と、パソコンのアップデートはよく似ている。
どちらも児童行進(自動更新)。なんちて。
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03月28日(月)
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