ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■安全バーとヤギ
日曜日の朝は早い。

7:30から娘・R(7才)と息子・タク(5才)がテレビを観るからである。

まず初っ端は「ゴーカイジャー」というヒーロー戦隊もの。この番組の間のCMで、東京ドームシティで行なわれる予定だったヒーローショーの中止を知らせるものがあった。おそらく先日起こってしまった転落死亡事故によるものだろう。

ニュースなどでは、アトラクションが動き出す前に安全バーがちゃんとロックされているかどうか、スタッフが手で触って確認するべきところを実際は省略されていたことが指摘されていた。僕らは「としまえん」に近いこともあって年間10回は行っているのだが、としまえんでは必ずこの確認をやっていた。

「安全バーをロックした後、確認に回ります」

みたいなアナウンスをして、乗客ひとりひとりのバーをチェックした後に出発する。としまえん偉い!いや、当たり前のことなんだろうが。

土曜日にとしまえんに行った時、やはりそんなアナウンスが流れていたので、それを聞きながら娘・R(7才)と息子・タク(5才)と一緒にとあるアトラクションの前に並んで順番待ちをしていた。するとタクが

「ヤギさんの声がする」

と妙なことを言う。はて、ヤギなんかいたっけか。確かに小動物がいるコーナーがあるがヤギなんていただろうか。いたとしても声が聞こえるには遠すぎる。

「ヤギなんていたっけ?」

「うん、いるよ!」

タクは自信満々に答えるので、BGMか何かで動物の鳴き声とかが入っていたのかなあ…と思いつつ、僕らが乗る順番が来た。

「はい、ではチケットを拝見しまーす」

と案内をする係員の名札には

「八木(やぎ)」

と書かれていて、えええーっ。

「ほんとにいたでしょ!」

得意顔のタク。えええーっ。

「…いちいち名札を覚えていたのか?」

「うん!」

タク、すげー。声と名前を覚えてるとかすげー。もちろん全員覚えているわけではない。電車内の車掌さんが鼻にかかった変なアクセントで喋るような特徴のある声だったのと、「ヤギ」という動物チックな名前がタクの心を掴んでいたのだろう。

しかしそれだけでヤギさんを覚えていただなんてすげー。ただ係員の名前を覚えていても、自分のタオルをすぐ忘れそうになるタク。(タクはタオラーなので、いつも口にタオルを当ててふんふんしていないと落ち着かない)

いつもはヤギじゃなくて3歩歩けば忘れるトリなんである。

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02月22日(火)
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