ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ゴメンナサイ アイシテマス
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朝ご飯を食べている娘・R(7才)と息子・タク(5才)。
僕は朝は食べないので隣の部屋のパソコンの前でボーっとしていた。
「ねえパパ」
「あ?」
タクがおずおずとした感じで僕に声をかける。
「パパに『ごめんなさい』しなきゃいけないことがあるんだ」
「なんだ。なんか悪いことしたのか」
「うん」
「言ってみなさい」
「怒られるのが怖いからヤダ」
「なんだそりゃー!」
自己申告をして来たことは正直でよい。しかし肝心の内容が分からなければ何にもならないではないか。
「Rちゃんは知ってるのかな?」
口を閉ざすタクからRに狙いを変えてみると
「し、しらない」
知ってるけど言わない、と顔に書いてあった。弟をかばっているのでありカワイイ。
「いいから言ってみな」
「こわい…」
何回かこのような問答を繰り返して、
「今言わないで、後になってバレたほうがすごい怒られるんだぞ」
などと言い聞かせると
「じゃあ言う…」
ようやく口を開く気になったようだ。
「よし、言ってみろ」
タクの口から出た、衝撃の『ごめんなさいしなきゃならないこと』とは…
「ごはん食べてる時に『うんち』って言っちゃった」
であった。そ、そんなことで…。いや、日頃僕が注意していることなので、それに気付き反省している点は評価したい。
「うん。ご飯食べてる時は、汚い話はするなっていつも言ってるよね」
「ごめんなさい」
はあ。なんかモノぶっこわしたとかじゃなくて良かった。おちゃらけに見えるタクも、一応良心の呵責があるんだな…と感心してしまった。いやいや、本当にいい子なのは普段からいい子で弟思いのRなので、そこは忘れないようにしておきたい。
反省だけならサルでも出来る。
とりあえずタクでも出来ることが証明された。
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01月16日(日)
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