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by 梶林(Kajilin)
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■映画仮面ライダー
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昨日の日記の続き。

「聖地・大泉まつり」で東映撮影所や東映アニメーションなどを見て回り、お昼を食べた後13時からの仮面ライダー映画を観るためにT-JOYという映画館へ。

エレベーターで映画館のロビーに到着すると物凄い人だかりが。なんでこんなに人がいるんだ、と思ったら仮面ライダーオーズとダブルが挨拶に来ていたのであった。

ダブルとオーズ
僕でさえ人ごみの間にチョロッとしか見えないので、娘・R(7才)と息子・タク(5才)は

「みえないー!」

と大ブーイング。もっともこれはRとタクだけではなく、多くのちびっ子たちの叫びであったが…。

「じゃあ順番こに肩車してやるよ…」

まずRを肩車していると、待ちきれなくなったタクがどんどんひとりで人ごみの間を縫ってスルスルと前の方に行ってしまう。人の超過密状態で殺気立ってるし何よりも速攻で迷子になりそうで怖くなった。しかし

「映画始まるから行くぞー!」

何よりも映画を楽しみにしていたふたりにはこの言葉が効いたようで、猫まっしぐらで戻って来た。チケットもぎりのお兄さんからダブルとオーズのガンバライドカード(ゲーム機で使える仮面ライダーのイラスト入りカード)を貰うと

「やったー!カードだカードだー!」

更にテンションが上がる。

「もうはじまってるよ!」

テンションが上がり過ぎてテンパって焦るRとタクに

「まだ予告だから大丈夫だよ」

と教えてやる。「ノーモア映画泥棒」が流れるまでは大丈夫である。頭がビデオカメラ男の踊りはいつ見ても気持ち悪いなあ。

映画は「仮面ライダーダブル」、「仮面ライダーオーズ」それぞれの話が2本立てとなっており、最後にふたつの話が合流してエンディングとなる。ダブルの方は夏に観た映画同様細かいところまで凝った設定で面白かったが、オーズの方が…。子供向けの映画だからしょうがないのかもしれないが、

「えっなんで?」
「どうしたらそうなるの?」
「それはどこから持って来たんだよ」
「そういう設定だとこっちの話の辻褄が合わなくなるけど」
「戦闘中になんで×××ー×が×ってるんだよ」

みたいなツッコミどころ満載の内容で、いちいちそれらの疑問に引っ掛かり、どんどん進んでいくストーリーに付いていけない、みたいな感じになってしまった。内容を詰め込み過ぎて時間内にまとめきれなかったのだろうか。

男塾のように「細けえことはいいんだよ!」みたいに思えればハッピーだったのだが、なまじ夏の映画がきちっとしていたので惜しいと言えば惜しい。

折りしも年末商戦真っ最中、劇中には新アイテムや新ライダーや新しくパワーアップした形態とかがわざとらしいほどガンガン出て来た。そういう大人の事情もあるのだろう。

しかしウチの子供達は良く言えば純粋、悪く言えば単純。上映中のRとタクは、背もたれなんて利用せず、ずっと前のめりで食い入るようにスクリーンを見詰めていたのがなんだか可愛かった。上映が終わると

「とってもおもしろかった!」

と満面の笑み。隣の隣あたりに座ってた子が親に

「○○○はどこから×××してきたの?」

なんて質問をしていたが、親もこっちが聞きたいって感じだろう。Rやタクに聞かれなくて良かった。

興奮したまま席を立ち、帰ろうとするとまたロビーにオーズとダブルが来ていてまさに人がゴミのようにいる。

「握手出来るみたいだけど…どうする?」

「やんないー」

仮面ライダーの魅力をもってしても人混みのウザさ、怖さには敵わなかったようだ。

「じゃあ帰ろうかね」

映画館の外に出て、駅に向かおうとすると

「帰っちゃうの?やだよ!ワンピースと写真撮ってよ!」

とタクがごねる。

「ワンピース?」


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12月21日(火)
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