ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183227hit]

■全開バリバリカン…後編
クリックしてね!←これだけでもいいので押してね。

昨日の日記のあらすじ。

息子・タク(4才)の頭をバリカンで刈ってやるゼーッ!

以上。

というわけで家に帰ってからバリカンを取り出してセッティング開始。髪の長さを調節するアダプターという、バリカンの先につけるものがある。前やったのと同じ長さでいいか、と6ミリのアダプターをセット。ところが

「あ、やる前とやった後は油をささなきゃいけないんだった」

と思い出し、アダプターを外して刃に注油。

「よし、準備OKだ。いくぜーッ」

早速刈るぜー、と後頭部からズゾゾゾゾ…と刈り上げる。

「なんかすごく短くない?」

うしろあたま3分の1ぐらいを刈ってから嫁が言う。確かにいつもより刈り過ぎのような。髪の毛が殆ど刈られまくって、殆どクリリンである。アダプターは前回同様の6ミリのものをセットしたはず…って。

「しまったああああ!アダプターセットし忘れたああああー!」

なんということだ。注油した後再セットしていなかった!前回やった時「うまいじゃん」とかおだてられて気が緩んでいた。油をさした後だけに油断…ってやかましいわ。

「ちょ、ちょっと何…やってんの…」

嫁がマジ切れ、ていうか切れるの通り越して呆然としている。慌ててアダプターをセッティングしたが時既に遅まくり。前髪とサイドは手付かずだったので普通に刈れたが、うしろあたまが思いっきり虎刈りに。

前と後ろで思いっきり髪の長さが違う。なんというか、後頭部だけがクリリン過ぎて鈴カステラみたいな感じ。

「ちょっと…気の毒すぎて涙出て来た」

まじで目頭を押さえる嫁。そんな僕と嫁のやりとりを見て不安になったのだろうか

「たっくんも鏡見る」

と鏡で自分の頭を確認。

「そんなに短くないけど、たっくんは好きじゃない」

と寂しそうな顔で感想を述べた。ゴメン、短くないのは前だけなんだっ!

そう、いっそのこと頭全体をアダプター無しで刈りまくろうかとも考えたが、そんなことをしたら十でとうとうつるっぱげであり、タク自身はそんな短くして欲しくはない。

結果、この鈴カステラ状態に留めるしかなかった。僕は気の毒になりすぎて反省した。切った毛を洗い流すためにすぐお風呂に入って

「タク…後ろの方がめちゃくちゃ短くなってしまったんだよ。ごめんな…こんどダイスオーやらしてやるからさ」

と湯船でタクに謝り、子供達が寝た後も陰々滅々とインターネッツで「バリカン」「アダプター」「忘れ」等の検索ワードでググってみて、似たような失敗談が結構引っ掛かったことで多少気分が慰められたが、真夜中

「あああああああ」

やはり罪悪感が盛り返してきてひとり悶絶した。このような失敗をしないための改善策としては…タクの頭を刈る前に僕のアンダーなヘアーで試し刈り…ってダメだ。チクチクするし…とか考えながら眠りに落ちていった。

翌朝、予想通り近所のタクの坊主頭マニアであるモエちゃん(小五)が

「あっ。たっくん髪切った」

すさかず気付いて頭をナデナデナデナデしまくり離さない。モエまっしぐら。ただ鈴カステラ状態は子供達はどうでもいいみたいであった。

しかしその日幼稚園から帰る時、嫁がタクの担任から

「す、すごい頭ですねえ…明らかに違いますよね。前と後ろ…」

思いっきりドン引きした顔で言われたという。虐待だとでも思ってるんだろうか。

ギャクタイだなんてとんでもない。むしろシニタイ。

応援の2クリックよろしくです。順位下がってるので特によろぴく。
    
クリックしてね!←これだけでもいいので押してね。

[5]続きを読む

09月26日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る