ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■思いっきりドン
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連休なので栃木の実家に帰る。

池袋駅から湘南新宿ラインに乗る。ホームで待っている間、息子・タク(4才)が目聡くセブンティーンアイスの自販機を見付け

「パパ、アイス食べたい」

とおねだりを始めた。

「ダメだよ」

と言ったものの「期間限定バナナチョコ」とか書いてあり、やばい期間限定に超弱いし超食べたい、と思ってしまいタクと一緒に自販機の前で固まっていたが

「ダメよ!」

嫁に駄目押しされたので断念。

電車が来たのでボックス席に座りガタゴト揺られながら車窓を眺める。タクは靴を脱いで僕に膝枕をして寝っ転がって空を見上げていた。

「キレイだね」

蓮田を過ぎたあたりになると田園風景が広がってくる。田んぼや畑の緑と空の青が美しいと思った。

「パパ、あの雲、カサみたいだよ」

「ん?ああ、言われてみればそんな気がするよ」

子供の想像力ってすごいなあと感心する。

「お空にカサマークだから明日は雨が降るでしょう」

お天気の半井さんかお前は。タクはそのカサマークの少し上にある雲を指差しながら

「あれはイグアノドンみたいだね」

と笑う。

「そうか?」

男の子って恐竜大好きだよな、と思うがどう見てもイグアノドンに似ているとは思えなかった。

「間違えた、プテラノドンだった」

「うーん、それならちょっと似てるかも」

「でもたっくんねえ、プテラノドンよりカツ丼の方好きなんだあ」

ダジャレかよ!こういうつまんないところに血というのは受け継がれていくのだなあ。

ちなみに僕が好きな恐竜はオッパイドンドンである。恐竜というより巨乳。

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09月19日(日)
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