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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■娘リターンズ
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娘・R(7才)がようやく家に帰って来た。
と言っても僕が仕事から帰って来た時にはもう寝ていたので
「ああ、早く明日の朝になってたくさんお話したいなあ」
と遠足を待ちわびる子供みたいになってしまった。すぐ目の前にいるのに何もコミュニケーションできないもどかしさよ。
仕方がないので嫁のツーケーでもデーナーしてそのまま…としようとしたら
「さわんないで!」
例によって引っ叩かれた。別に僕ぐらいしか触らないんだし、減るもんじゃなしいいじゃん!と抗議したところ
「できないの!」
未だ月例のアレだということで非常にがっかりした。すぐ目の前にいるのに何も(チンコ的な)コミュニケーションできないもどかしさよ。
しょうがないのでとっとと寝て、目が覚めたら朝だった。Rはまだ寝ている…。しばらく枕元でじーっとRが起きるのを待っていると、20分ほどしてパチクリと目が開いた。
「おはよう」
と声をかけると
「パパ〜。ひさしぶり」
と絡まってきた。
「ほんとにおひさしぶりっこぶりぶりぶりっこだよ」
あなたが大好きるんるんるん…って21世紀生まれに山田邦子のネタ分かるわけねえだろ。
「おばあちゃんちは楽しかったかい?」
土産話を聞かせてもらうと
「あのねーやっちゃん(僕の弟)が一緒にプール入ってくれたんだよー」
弟がプールに付き合ってくれたことが嬉しかったらしい。
「お洋服買ってもらったのよ」
大宮のおばさんに買ってもらったのが嬉しかったらしい。
「さんじゅういっかいまでびゅーってのぼったの!」
ホテル最上階でランチバイキングしたのが強く印象に残ったらしい。
「そーかそーか、いっぱい楽しい思い出ができたね…」
将来、「子供の頃おばあちゃんちにひとりでお泊まりして…」なんてノスタルジイに浸れるような珠玉の思い出作りになったのではないだろうか。…忘れなければの話だけど。
そして僕は最も聞きたかったことを最後に聞いた。
「パパがいなくて寂しかった?」
どうだR!寂しかったと言え!しかしRの答えは
「へいき」
どどーん。なんて素っ気ない。平気だってさ。股の間にあるもの。性器だってさ。僕はRがいない間、まるで遠距離恋愛カッポーのように会えない辛さにひとり煩悶していたとゆーのに。
これからRが修学旅行だのそういうお泊まりをする度に僕はこのような苦しみを味わうことになるのだろうか?
お泊まりだけにしゅくはっく(四苦八苦)ってやかましいわ。
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08月20日(金)
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