ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■オサレ30・30
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栃木に帰省中、たらちねの母が娘・R(6才)と息子・タク(4才)に服を買ってやると言うので、ありがたくお言葉に甘える。

買う場所は佐野市というところにあるジャスコである。中に入るとド派手なキャバクラ嬢みたいな化粧とラーメン二郎のヤサイマシマシみたいに盛り上がった頭の女の子3人が歩いてきた。しかも3人ともベビーカーを転がしている。すげー。あれで子持ちか…。

そうか、僕はたかがジャスコ、スーパーじゃんと侮っていたが、栃木では「精一杯オシャレしてくるべき所」なのだ、と気付いた。そうだよなー。僕も高校生ぐらいまでイトーヨーカドーをデパートだと思ってたもんなあ。

さて、そんな中で子供服売り場に入った僕ら。まずRの服を決める。決めるとなると、母と嫁とRが三者三様の好みを主張し合い、激突する。

女が服の買い物にかける時間は、オヤジの朝のうんこタイムより長い。下手すりゃ日が暮れるので僕は隣の本屋に逃げて時間を潰すことにした。

で、戻って来ても案の定買い物は終わっておらず、まだタクの洋服を決めかねていた。

「これがいいんじゃない?」

と嫁が言うと

「やだ!こっちがいい!」

とタクも自分の好みを主張する。

「えー!」

嫁はマユをひそめるが

「タクのセンスを尊重しようぜ」

親が押し付けてしまっては子供のセンスが伸びぬと考えた僕はタクの味方をした。

「わかったよう」

嫁は渋々承諾する。

「じゃあこれお願いしますってお店の人に言え」

とタクに服を持って行かせようとすると

「やーだ!着てみたいの!」

いっちょまえに試着してみたいのだと言う。どうやらRが試着したのを見て自分もやってみたくなったようだ。

試着室に連れて行き、

「ここで脱いで、着るんだぞ」

とカーテンを閉める。30秒後

「パパー。ちんちんー」

フリチンで飛び出して来た。多分やるだろうなとは思っていたので速やかに全力で押し返した。

「あほかお前はー!ちゃんと着ろ!」

改めて着替えて出て来たタクを見た嫁は

「あら素敵」

さっきこの服を全否定した癖にまんざらでもない様子だった。タクもいつの間にかオシャレになったものである。

そういえば僕なんか最近まともに服買ってないなあ…。弟がポロシャツを着ているのを見て

「あなたもこういう年相応のカッコすりゃいいのに」

と嫁に言われてしまったぐらい30代相応の服を持っておらん。ふざけたTシャツとか20代のセンスのままの服しか持っていない。こないだも「月火水木金正日」と書かれたTシャツを着ていたが、電車の中で女子中学生に大爆笑されてしまった。

そんなわけで年相応とか言われても、逆に分からないのである。この日記やくだんのTシャツの通り、

オシャレよりダジャレなんである。

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07月27日(火)
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