ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■小悪夢ageha
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夜中、インターネッツで人には言えないようなサイトを徘徊していたら
「しくしくしくしく…」
隣の部屋からさめざめと泣く声がしたので、なんかおばけっぽくてやだなあ…と思いつつそろーっと隣を覗くと布団の上に正座する息子・タク(4才)の姿が。そして彼の心のよりどころ、タオルを鼻と口に当てふんふんしながらシクシク泣いていた。
「ぶっ。なんで正座。どしたん」
悪さして和尚さんから説教喰らった小坊主みたいで思わず笑ってしまったが
「あのね、変な夢見て怖くなったの…」
なるほど、それは怖かったろう。真っ暗な部屋に起きているのはただひとり。嫁は
「むうん…」
物音に気付いてはいるけれども頼むから寝かせてくれ、といった感じで眠さに負けて起きられない感じ。とても心細い心境であるに違いなかった。
「そかそか。じゃ、一緒に寝ようね」
「うん」
隣に寝ると正座を崩し、パタンと横になるタク。
「どんな夢だったの?」
「わすれた…」
安心したのかすぐさま眠りの世界に戻って行き、再び寝息を立て始めた。と思ったら嫁のシャツの袖を一生懸命引っ張っていた。
「タオルならここだぞ」
心の安定剤のはずであるタオルは、タク自身が枕元の向こうまでぶん投げてしまっていたのだ。
「間違えちゃった。でへへへへへ」
タクは照れ臭そうに笑ってコロンと寝た。今度こそ朝まで起きなかった。
「あのね、昨日見た夢はねえ」
起きてから朝イチに僕に報告するタク。
「んー。思い出した?」
「うん。ドーパントになっちゃった夢だったの!」
「へええええ。そりゃやな夢だなあ」
ドーパントとは、仮面ライダーに出てくる怪人のこと。タクらしい夢ではある。
「でもパパと寝たらもう見なくなった!」
「よかったな」
悪夢を引き摺ることなくよく眠れたようである。僕なんか覚えてる夢なんて殆どないなあ…。いつも寝不足だからかなあ…。はっ。整いましたっ。
夢とかけまして、恋愛と解きます。
その心は、どちらもさめたら終わりでしょう。
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07月16日(金)
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