ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■オイニープンプン
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仕事から帰って来ると、娘・R(6才)と息子・タク(4才)がいつもと違うポジションで寝ていた。
寝る時に敷く2組の布団。向かって右に嫁とタク、左に僕とR、と決まっているんである。それが今夜に限ってRとタクの左右が逆。チンポジが逆なくらい気になる。
「Rがね、今日はこっちがいいって言ったのよ」
嫁が言うには、何故か知らんがRが今日に限って『逆がいい!』と言い張り、『えーやだよォ』と嫌がるタクを無理矢理説き伏せてこうなったのだという。
いつもはタクのわがままにに振り回されることが多いRだが、まれにこういう我を通すことがあり、その時だけは強い。
「じゃー今日は僕も寝る場所逆ってこと?」
と枕を取り寄せて寝ようとしたら
「枕ももう取り替えてあるんだからそっち取っちゃダメ!」
嫁に怒鳴られた。
「どっち使おうがいいじゃないかよう」
「ダメ!あなたの枕は臭い!」
ガーン。
「タクがね、あなたの枕をくんくんして臭い!これやだ!って言ってたのよ」
ひどすぎる。その点Rはパパのにおい好きだよって言って甘えてくるのでそれだけが救いである。
「でもそれ聞いたRがね…」
「なんだよ」
「そういうこと言っちゃダメ!ってヒソヒソ注意してたよ」
ガガーン。本当はRも僕を臭いと思っていたのか…。僕は…娘に…気を遣われていたのか…。加齢臭はタバコをやめたぐらいでは止まらないらしい。
僕は年を重ねるごとに臭くなっていき、やがてRとタクの思春期と反抗期にタイミングがバッチリ合った段階で
「オヤジ、くさいし。死ねし」
と便所のガガンボ並に忌み嫌われるのだろう。いかなる術をもってしても消え去ることがない加齢臭。ならば僕が消え去るしかないのだろうか…。
加齢と共に去りぬ。
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07月10日(土)
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