ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■発熱少女
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朝はいつもどおり学校に行った娘・R(6才)だったが、昼間仕事中に
「熱が出ちゃった。38.9度」
嫁からメールが入ってビックラゲーション(死語)、いや、ビックリマンコ(死語ですらない)いや、とにかくビックリしたのである。
家に帰ると冷えピタをおでこに貼り、すやすやと眠るRがいた。
「熱だけなのよ。咳とかはなくて…」
と嫁が言うとおり、特に苦しそうではない。学校から帰って来て
「疲れた〜」
とか
「だるい〜」
とかグダグダしていて様子がおかしかったので体温を測ったら大フィーバーだったという。Rの隣の席の男の子が最近熱を出して休んだり出て来たりしていたので伝染されたんではないか、とのこと。
「かわいそうになあ…」
Rの枕元を見ると、なんだか折り紙が散らかっている。お見舞いの折り紙といえば「鶴」が定番だが、何故か「かぶと」ばかりが散らかる。
「タク(4才の息子)が作ったのよ」
「えー」
折り紙の他に手紙もあるのだというのでそれも見てみた。
『Rちゃんへ。つらいけど、おくすりのんでね。タクより』
「…いい弟だなあ」
「でしょ。彼なりの思いやりなのよ」
翌朝も38度前後だったので学校はお休み。嫁がいつも一緒に行く子達に「Rは今日休みだから〜」と伝えるとみんな心配して
「Rちゃーん!」
ドドドドと玄関まで押し寄せてドアを開けて覗き込む。しかしRはお絵描きなどして全然見向きもしない。
「みんな心配して見に来てくれたぞ。顔出しなさい」
「カギしめて」
「なんでだよ!」
自分だけパジャマで家にいるというシチュエイションが恥ずかしいらしい。
これをどこ吹く風邪といいますってオイ。
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06月12日(土)
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