ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■今夜はイート・イット
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嫁の誕生日を祝ってバイキングへ。

昼間っから娘・R(6才)と息子・タク(4才)は、近所の友達と遊んでいる時でも

「今日、バイキングなのよ!」

と言いまくっているのだが、友達も負けずに

「うちは焼き肉たべほーだい!」

とか言って競っていた。で、時間になってバイバイし、じゃあ行くべかと出て来た嫁の服が何故か真っ黒。

「お葬式?」

子供達に総ツッコミを受ける。

「いやー。お上品なコーディネイトをしようと思ったら何故かこんなことに」

「月影先生かお前は」

みんな、バイキングが楽しみ過ぎてテンションがおかしかった。

Rとタク
盛り上がり過ぎなふたり。

お店に着くともう大変。嫁は「メニュー全種類コンプリートする」と豪語したわりにはチェックが甘く、

「エビチリゲット〜タイムサービスだって」

と僕が山盛りにして持ってくると

「えっエビチリあったの?」

そしてまた違う時間にいくら丼を持ってくると

「あなたそのいくら丼どっから持って来たのよっ」

「今タイムサービスだって店の人が叫んでんじゃん」

「くやしい…また逃した…」

わりと目玉メニューチックなタイムサービスメニューを逃しまくっていた。

Rは色んな物が食べられること以上に、自分でお皿に料理を盛りつけることが楽しいようだ。よくままごとで没頭してるもんなあ…。でも料理を取ろうとするRはどうも危なっかしくて今にもこぼしそうなので

「ほら、取ってやるよ」

と手を貸そうとすると

「自分でできるの!給食当番もやったんだから!」

と怒られてしまった。いつまでもおこちゃま扱いしないでってか…。

とにかくガツガツと食いまくっているうちに腹が出て来た。タクはイスの上に立ち上がり、シャツをぺろんとたくし上げて腹をボロローンと出して

「ほらみてみてー。おなかパンパン〜」

殆ど分福茶釜状態でポンポコ叩いているではありませんか。

「こらっ。よしなさい!」

ああっ。こういうところでしつけの悪さが露呈してしまう。隣の席にいた老婦人が

「あっはっはっ。オバチャンの方がおなかすごいよー」

とタクを笑う。よそさまで恥かかせるんじゃないよっ。

そんなこんなでもうこれ以上食べたらなんか産まれるってぐらい食べて店を後にした。

「子供達をトイレに行かせる」

と嫁が子供達をトイレに連れて行った。うん。電車に乗る前に行かせた方がいいね…と待っていたら、子供達が戻って来ても嫁が戻って来ない。

「ママはどうしたの?」

「ママはうんちしてる!」

「そうか…。でもそういうことはちょっと小さい声で言おうか…」

しばらくしたら嫁は戻って来、じゃあ電車に乗ろうと思ったら嫁、途中でもう一回トイレ。

「大丈夫か?何か食べ物当たった?」

「いえ、単なる食べ過ぎ」

まじっすか…と思いながら家に着いたら今度は嫁、ケロケロ吐いているではありませんか。

「もしかして、つわり?」

「生理中だし!」

ちっ。

「いえ、ほんとにタダの食べ過ぎ。お恥ずかしい」

ガッつき過ぎだろ…。古代ローマ貴族は世界中から集められたごちそうを食べては吐き、吐いては食べ、という退廃的な贅沢をしていたというが、僕は吐くまで食ったことはないなあ…。

食べ放題で食べ過ぎた嫁。

その食欲をすこしでも性欲に回して貰えればちょうどいいのだが…。

食べ放題の次はやり放題の店に行きたい。

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06月06日(日)
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