ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■エロ声ネクストドア
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夜中、ふとした物音で目が覚めた。時計を見たら3時半。
どこからか女性の悲鳴が聞こえるんである。すわ殺人事件かと窓を開けたら
「あああん!いやああん!ああああああ!」
…僕が殺人犯になりそうなぐらいの喘ぎ声だった。昨晩嫁のおけつをひとなでしただけで
「うざいし!」
と引っぱたかれた僕とは天と地ほどの差。これが格差社会か。まったく、どこのどいつだ!けしからん!うらやましい!街灯に誘われる蛾の如く喘ぎ声に誘われるがまま外に出てみると、斜め向かいのアパートの角部屋から聞こえてくる。
「あああん!あああん!」
ウチの中では分からなかったが、パンパンパンというみだならピストン音も聞こえてきてマジむかつくんですけど。こんなデカイ声じゃ僕以外でも起きてるのいるんじゃないかしらん…。
あまりに分かりやすすぎるボイス&サウンドなのでもしかしたら寂しい男が大音量でAVを見ているだけなのかもしれないが…でもなんか生声生音生ライブ感たっぷりなんだよなあ。
思わず外に出てしまったものの、ただ聞くだけとはこれほど絵に描いた餅はない。ひとこと文句を言ってやろうか…とも思ったがこんなことでご近所さんとギスギスしたくないし…。言うとしたら朝まで待って、

「ゆうべはおたのしみでしたね」
コレ言ってみてええええ。
家に戻り悶々としていたら5時頃になって嫁が起きた。
「…というわけで喘ぎ声がうるさくて目を覚ましちゃってね」
と説明したら
「あなたが外に出たってのは気が付いたけど、わざわざ聞きに行ったの?」
案の定思いっきり笑われた。お前がちゃんとやらせてくれりゃそこまでがっつかないわい。
「どーしたのー?」
僕らの話し声で娘・R(6才)と息子・タク(4才)も起きてしまった。
「えーと、外の声がうるさかったからパパ起きちゃったって話だよ」
うむ、嘘は言ってない。
「えー。オバケじゃない?」
とR。
「ははは、そうかもしれないね」
よし、なんとか誤魔化せたぞ。しかしタクは
「マイケルジャクソンじゃない?」
「なんでだよっ!」
ある意味、どっちも昇天しているので合ってるっちゃあ合ってるような。
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06月04日(金)
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