ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ユー・ガッタ・ネイル
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「あなた、鼻どうしたの?」

「え、なにが」

嫁が僕の鼻がおかしいというので、僕は真っ赤なお鼻のトナカイさんにでもなったかと思って鏡を見たら、鼻の頭にすっと横一文字の切り傷が!

「ぎゃああああなんじゃこりゃいつのまにいいいい」

本当に鼻っ先が赤くなっていてそれこそトナカイかコピーロボットではないか。嫁も余計なこと気付きおって。普段目の前でちんこぶらんぶらんさせてもガン無視するくせにこういう小さなことはスルーしてくれない。

この傷…おそらく引っかき傷であろう。寝ている間に自分でやってしまったか?いや、僕の爪は短い。そうなると犯人はひとりしかいない。

「Rちゃん(6才の娘)、手ぇみして」

一緒に寝ているRの手を広げてみたら、

「やっぱ伸びてるー!」

アンルイス…魔性の女…といったイメージが浮かんでくる感じの爪が伸びまくっていた。

「あー。見逃してたわー」

と嫁。僕もたまに子供の爪を切ってやるのだが、つい見逃しがちで

「爪われちゃったー」

と子供達が言ってきてから気付くこともしばしば。

「えへへ、ごめんね」

Rは僕に小悪魔っぽい笑みを浮かべた。…なんかグッと来るではないか。しかしこれ結構目立つなあ…。

「いやー。昨日寝た女の子が激しくて…」

とか言えばなんかエロ武勇伝みたいである。間違ってはいない。寝相が激しいだけで…。いずれにせよRを一方的に責めるわけにはいくまい。爪の伸び具合を見てやらなければならないのは、まだ親の責任だ。

すなわち、ツメが甘かったということで…。

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05月20日(木)
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