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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■コングラデュエイション
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娘・R(6才)の卒園式の朝。

僕は嫁子供達より少し早く行き、卒園式会場の保護者席最前列をゲット。嫁と子供達が来てから幼稚園の門にある卒園式の看板前で写真撮影をする。この日のために買った一眼レフデジカメよ、今こそその力を発揮するのじゃああああ!とカメラを構えたら、まだ使い慣れてなく、

かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ…

「あれ、なんで連射モードになってるんだろう…力発揮しすぎ」

「知るかっ」

嫁に呆れられた。プレビューしてみたら殆ど同じ写真が10枚ぐらい撮られており、後ろに写っていた体操の先生がその時お辞儀をしていたようで、唯一その先生だけがパラパラアニメになって動いていた。なんか超無駄。

R
タク
改めてちょっと一眼レフっぽく撮ってみた写真…。

園内に入りRは教室、僕たちは会場の席にと別れた。Rのちょっと緊張した表情。礼服姿なので当社比5%増ぐらい色っぽい嫁。厳粛な卒園式会場。おごそかな空気。そして

「お前のことがすき家〜。ちょっと松屋〜」

…おちゃらけた息子。卒園式は、卒園児以外の子供は「なるべく」連れて来ないように、というお達しであったが、今日のよき日に僕もタクもお家で留守番しているなんて拷問に近い。なのでタクも連れて来たが、お調子者なので非常に危ない。黒ひげ危機一髪をやりながら卒園式に臨んでいるようなものである。

「いいか、ここで騒いだりふざけたりしたらすぐ外に出すからな」

しっかりタクに釘を刺しておいた。

始まる直前、Rの友達の子が園児代表で挨拶をするというので、せっかくだからとそのお父さんに最前列を譲り、僕は嫁とタクから少し離れたところに座った。それでも

「おめでとーう」

柳原加奈子のような裏声でおちゃらけるタクの声が聞こえ、周りからクスクスと笑い声が起こってしまい、本気で連れ出してやろうかと思った。しかし嫁がお灸を据えたためかその声を最後にタクは式中ずっと静かであった。

で、ようやく卒園式開始。卒園児入場でちょっと緊張した趣のRが入って来た。学年で一番ちっちゃいけど、しっかりした子だよ…と既に目頭が熱い。続いて園長の話になり

「桜が咲き誇る3年前の春、この子達は不安と期待の混じった表情でこの幼稚園の門をくぐりました…」

なんてことを言うので、そうそう、頼りなさげだったけど3年間一度も嫌とは言わずよく通ったよな…ああもうハンケチがないとダメだ…とハンケチで目を押さえた。ふと見回すと周りもハンケチ率高し。自分の卒業式では涙なんてビタイチ出なかったのに、変なものである。

そして卒園証書授与。どの親も自分の子供が壇上に登って証書を受け取るさまを食い入るように見詰めているに違いない。

R
いよいよRの番になった。学年一小さいRは壇上に立つと一際小さく見える。緊張していると見えて表情が固めで名前を呼ばれると

「はぁい」

なんだか上ずった今まで聞いたことないような声。母親が電話に出ると1オクターブ高い声になる、あの「えー。どっから出てんのそれ」みたいな声での返事になってしまっていたが、それでも堂々と証書を受け取っていた。おめでとう。おめでとう。娘よ…。

子供の立ち振る舞いもさることながら、合唱する歌も結構ウルッとしてしまうものである。自分が卒業式で歌ってた時はめんどいことこの上なかったが、これも親になり聞く立場になると感動ものになってしまうので不思議なものである。

「ありーがとう、さよーなら、ともだちー」


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03月20日(土)
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