ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■われ、いてもう太郎
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夜、寝る時に嫁から
「ねえん、あなた〜ん」
とおねだりされることは100%ないが
「お話して〜」
娘・R(6才)と息子・タク(4才)から昔話を聞かせろとおねだりされることは100%である。
「どんなお話がいいかな?」
と聞いてみるとタクは
「ないたあかおに」
過去話したうちのひとつをリクエストし、Rは
「いやあん、あたらしいお話して」
今まで聞いたことのないお話を聞かせろ、と意見はまっぷたつに分かれた。
「んー。どっちかにしてくれないかなあ。あんまり長く話してると寝るのが遅くなっちゃうでしょ」
と言ったところで引くRとタクではない。
「ないたあかおにがいい!」
「やだ!ちがうのがいい!」
ふたりとも一歩も譲らず布団の中でケンカ。
「はいはいじゃんけんで決めなさい」
としたところタクが勝ってRは号泣。
「ぶわああああ。あたらしいお話がいい〜」
赤鬼が泣く前にRが泣いてしまった。ああああこれじゃ何時まで経っても寝ない!
「じゃんけんで負けたんだから決めたとおりにしなさい!泣くならお話しない!とっとと寝ろ!」
厳しい父親ならそうするのだろうが
「わかったよ。じゃあ泣いた赤鬼ともうひとつしてあげるから」
僕は甘かった。Rの涙には弱い。岡田ジャパンよりも弱い。ていうかこっちが泣きたい。そんなわけでまず「泣いた赤鬼」を語る。タクは満足したようだ。
「じゃあ次のお話は?」
Rがワクワクしている。鳴いたカラスがもうワクワク。
「何にしようかねえ…」
僕は市原悦子や常田富士男ではないのでそんなに昔話のストックはない。メジャーどころの昔話はだいたいしちゃったし。地元民しか知らないような故郷栃木の昔話はどうだろうか。
えーと、お玉稲荷の話。これは愛人を殺しちゃった話…ってダメじゃん。怖いよ。次は「不断の竈」。これは坊主が大釜に隠れて寝ていたら気付かずにそのまま火をかけられ茹で殺されちゃった…これもやだなあ。
では「馬首の井戸」。いくさに敗れて寺に逃げてきた武将。でもお寺が匿うのを拒否し、それを恨んで馬の首を斬り井戸に投げ込んでしまった。それからというもの井戸の中から馬の鳴き声が…ってこれもこわいじゃん。
では「開かずの雪隠」。前述の武将の奥方が、夫が死んでしまったのを嘆き、自らも寺のトイレで自害。それからというものそのトイレを使う者は自殺したり発狂したり…ってこれもダメじゃん。
なんでうちの田舎の昔話って誰か死ぬの?みんなバッドエンドなの?毎週火曜サスペンス劇場見てたの?そんなわけで地元ネタも使えなくなった。
「パパ、まだ?」
「さて…」
昔話を思い出してみる。昔話はタイトルに「太郎」と付くものが多い。そこから連想していくのだ。えーと、桃太郎・金太郎・浦島太郎・ものぐさ太郎…うーん。みんな既に話した。
麻生太郎・すし太郎・ウルトラマンタロウ・キダタロー・蒲焼さん太郎…早くもネタ切れになってきた。牛丼太郎・キッチン太郎…ってそりゃ近所の定食屋じゃねえかよ。
あっ。ひとつあった。僕は「力太郎」を思い出し、その話をしてようやくふたりは寝たのであった。
せっかくインターネッツにどっぷりはまっているのだから、これからは昔話サイトでネタを集めることにしよう…。それとも話を作ってしまうのもよい。ネタ元はここである。いつかRとタクのエピソードを取り上げて、そりゃもう面白おかしく作り上げたいものである。タイトルはもちろん王道の「太郎」を使い、
一姫二太郎である。
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03月17日(水)
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