ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■バレンタインはチロルチョコでよい
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「はい、パパ、チョコあげるー」

バレンタインデーの前々日、娘・R(6才)と息子・タク(4才)からチョコをもらった。ふたりによる手作りなのである。

「ありがとうね。早速食べるよ」

「たっくんも食べたい」

「Rちゃんも!」

でもふたりに半分食われてしまったが。で、バレンタインデーの前日に

あなた、エコールクリオロのチョコ食べたくない?バレンタインだから買って来るけど」

と嫁が聞いてきた。エコールクリオロとは隣町にある有名な洋菓子店で、我が家ではチョコレートがうまいという評価である。

「チョコは昨日食ったからいいよう。あ、お前が食べたいのか?なら一緒に食おうぜ」

僕はそんな風に答えたのだが

「じゃあいいや。あなたが食べたいって言うなら買おうと思ったけど…」

嫁はそっけなく提案撤回。まあお高いしね…ということでこの話は終わった。

翌日、嫁が買い物に出かけたので、僕は子供達と留守番しながら遊んでいたら、

「R、ちょっとおいで」

帰って来るなり嫁がRを呼んだ。

「えー。なーにー」

Rが嫁の元に飛んで行く。

「たっくんもいれてー」

自分だけ仲間外れにされたように思ったタクも半ベソで追いかけて行く。

「これを…パパにね…」

何やらヒソヒソ声が聞こえてくるので、さては…と思ったら

「はいパパ、チョコレートでーす!」

Rとタクがチョコレートを抱えて持って来た。これが嫁からのバレンタインチョコのようだった。タクが持っているのはチロルチョコが20個ぐらい入った詰め合わせ、そしてRが持っているのは…エコールクリオロー!

「あっ、嫁!やっぱり買ったな!」

「だってー。食べたかったんだもん」

嫁は自分のスウィーツ願望に勝てなかったようだ。僕のちんこに対してもこれぐらい貪欲になって欲しいものである。嫁が買ってきたエコールクリオロのチョコの粒はちょうどチロルチョコと同じぐらいの大きさだった。

「でも値段は桁違いなんだろうね…」

「一粒300円よ!」

「グリコかよ!高っ」

チロルチョコの15倍であり恐れ入った。じゃあ早速いただきましょうかね…と箱を開けようとしたところ、持たされ坊主だったタクが泣きそうな顔をしている。

「わ、分かってるよ。みんなで食べようね」

そんなわけでまたもや半分以上食われてしまった。エコールクリオロなんてカケラしか食えなかった…。ま、昔ほどチョコを食べたいと思うことは少なくなってきたからいいのだけど。高校生の時とか麦チョコ一気食いして鼻血ブーとかマンガみたいなことを地でやってたのになあ…年のせいだろうか。

バレンタインチョコと僕の人生はよく似ている…。

すなわちいつもギリギリ!

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02月16日(火)
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