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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■遊戯凛々
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日曜日は幼稚園のお遊戯会だった。

年に一度、クラスの男子女子に別れて踊るんである。娘・R(6才)も息子・タク(4才)もおお張り切りで、既に家で何度も踊りまくっており、だいぶ前からすっかり覚えている様子。タクなどは

「たっくんねえ、先生に『かんぺき』って言われたんだよ!」

と頼もしいことを言う。さすがおかあさんといっしょでマユお姉さんとサシで踊っただけのことはある。

「すごいなー。じゃあバッチリだね」

「うん。パパ、『かんぺき』って何?」

頼もしいんだか抜けてるんだか。何やら悪い予感がするのう。

前夜、僕はテキスト庵オフで3時頃まで飲み歩いていたため、当日の朝は眠いわゲロ吐きそうだわと、とんだダメオヤジであったが、嫁に叩き起されて

「場所取って来い!」

ポイッと家を追い出され、重い足取りで観客席の場所取りに会場に向かった。到着すると嫁が急かすほど人がいなかったのであっさり最前列をゲット。

「お、いいとこ取れたじゃん」

後から来た嫁はそう言って後方のビデオ撮影用席に向って行った。このお遊戯会のルールでは、何故か前列席はビデオ撮影不可。なので僕は最前列でデジカメ、嫁は後方でビデオ撮影と役割を分けたのである。

お遊戯会開始までまだ30分程あった。まずは年長からなのでRは嫁に連れられて舞台裏でスタンバっていた。年少のタクは最後の頃なので僕と一緒にRを見る。しかし座っている内に寝不足が祟り、僕はガースカ寝てしまった。不意に肩を揺らされ、ハッと目が覚めると隣にいたRの同級生ママに

「始まりますよ!何寝てんすか!」

と叩き起され、うおおおなんというダメオヤジぶり。

おおそうじゃ。慌ててステージを見上げるとRのクラスが入場してくるところであった。この日のために着飾った子供達がみんな眩しい。

「R〜」

Rに向って手を振るとニコニコしながら振り返してきた。全然緊張してない模様。そしてミュージックスタートにてお遊戯開始。BGMは昔オザケンとスチャダラパーがやってた「今夜はブギーバック」…のカバー。何故今更90年代。元曲はヒップホップなのにやたらとギターリフがうるさいデジロックになってるし。

R
R
踊ってる時のRは…美しいとしか言いようがなかった。歌詞を口ずさみつつ、時々にこりと笑いながら可憐に踊る誰よりも可愛い娘。幼稚園のこのRの姿を見るのはこれが最後なんだな…と思うと胸の奥から熱くこみ上げるものがあった。(ゲロではない)

「Rちゃんうまかったな…タクも頑張るんだぞ」

出番を終えたRが戻って来たので、嫁がタクをスタンバイさせに連れて行き、Rが僕の隣に座る。

「上手だったな。こっち見て手を振ってくれたよね。泣きそうになっちゃったよ」

Rをこれでもかと褒め称えながら他のクラスのお遊戯を見ていた。

「パパ、次たっくんだよ!」

「おう!」

そしていよいよタクのクラスの番である。子供達が舞台袖から入場…と思ったら

「ヤー!」

ひとりだけ雄叫びをあげながら走ってくる子供がいた。どこのバカかと思ったらウチのバカだった。

「たっくんなにさけんでんの〜」

Rは笑っていたが僕は恥ずかしかった。

タクのクラスのBGMは…光GENJIの「パラダイス銀河」だった。90年代どころか80年代である。どーゆー選曲してんだコラ。80年代はまだリバイバルさせるにはまだ恥ずかしいんである。あと20年ぐらい寝かせて欲しいんである。始まりのナレーションでも

「さあ、21世紀の光GENJIを目指しましょう!」

とか言ってるし。どの親もソレ目指してないから!で、タクのお遊戯スタート。


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12月09日(水)
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