ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■指輪物語
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朝、寝起きなのでぼーっとしていると娘・R(6才)が

「これみて」

紙とセロテープで作った指輪を持って来た。中石の代わりにこれも紙で作ったハートマークが付けられている。

「ゆびわ、つくったの」

「これRちゃんが作ったのか。ハートがかわいいね」

「パパしてみて」

「はいよ」

Rからの指輪…。最愛の娘からの指輪なので当然左手薬指にはめるべきだろう、と考え、結婚指輪をぽいっと取っ払い装着。

「お、ちょうどいいんじゃない」

「よかった〜。どのくらいの大きさがいいのかナーって考えたの」

「そうかそうか。でも急に指輪作ってどうしたんだい?」

「パパとRちゃんの結婚式に使うのよ」

おひょひょひょひょ。朝っぱらから嬉しいことを言ってくれるではないか。朝からお盛ん(違う)

「じゃあRちゃんの指輪も作らなきゃね」

「うん。これから作るの」

以前の日記にも載せたとは思うが、Rはよく僕と結婚している絵を描いてくれる。ふたりでハートマークを掴んでいたりしてとてもほのぼのとしている。

Rが考える結婚式ってどんなものなのだろうか。きっとてんとう虫のサンバのようにメルヘンなものに違いない。

「サンバ!サンバ!ブラジルサンバ!憧れーのブラジルサンバ!」

…あ、間違った。これは大学時代の一気コールだった。

「あなたーとわたーしが、夢の国。女はいつもミステリー」

あ、また間違った。途中からお嫁サンバになってしまった。

Rはモジモジしながら僕に寄り添ってきた。新妻の恥じらいだろうか。うい奴じゃのう…と頭をなでなでしようとしたら

「パパ〜。トイレ行く!」

なんだ、おしっこか。

「行っておいで」

「パパと行きたいの!」

「えー。パパそろそろ会社だから着替えたいし」

「はやく」

はいはい、慌てないで、お嫁サンバ。新婚夫婦はトイレまで一緒。健やかな時も、病める時も、おしっこしたい時も彼女を愛し、彼女を助け…ってか。

だっこして一緒に連れて行ってRがトイレに座ったのでとっとと出ていこうとすると

「行っちゃダメ!」

「えー。着替えたいし」

「おわるまでいてよー!」

僕、なんか結婚指揮の前から既に尻に敷かれてるし。

女はいつもヒステリー。

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12月04日(金)
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