ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■愛、あなたとふたり。夢、あなたとぐったり。
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としまえんで遊んで来た。

着いた時の息子・タク(4才)のはしゃぎようったら尋常ではなかった。

「きゃっほほー!きゃっほほー!」

無駄にわめいて走り回る。

タク
楽しくてしょうがない様子のタク。

「ほらほら、気を付けなさい。転ぶよ」

「とっしまえーん!とっしまえーん!」

「タク!ひとりで行くな!」

「きゃははは!せなかーにぴーったり、フィットちゃん!」

もうテンパり過ぎてわけわかんない。心から喜んでくれるのは親としても嬉しいのだけど、

「ぶわあああああ!」

案の定思いっきり転んで大泣きしていた。

「前来た時も同じことやってるだろ…」

としまえんに来る度に何かやらかすタク。はしゃいで浮かれて大ゴケなど毎度のことで、迷子にもなって30分ほど行方不明になったこともある。いつもどこに行っちゃわないかヒヤヒヤなのである。

娘・R(6才)はまだまだ大人しいのだけれども、ここに来る前に

「あのね、とちゅうでパパとRちゃん2人だけになろ」

なんと、僕とふたりきりになりたいのだという甘い内緒話をしてきたのだ。前回としまえんに来た時、途中でRとタクがそれぞれ全然違うものに乗りたいと言って埒があかなかったので、僕とR、嫁とタクで別れて行動したことがあった。Rはそれが楽しかったらしく、また僕とふたりきりになりたいらしい。

わ〜。なんかサークル内恋愛で内緒で付き合ってるみたい〜。学祭とかの途中でこっそり抜け出そうと、かよくやったなあ…そんな甘酸っぱい思い出が甦り、いつRとふたりきりになるかドキドキしていた。

また同時に、でもこういうのっていいのだろうか、家族は4人でひとつであり、Rだけえこひいきするような真似はいかんのではないか、とも悩んだ。

「ああ、どうしよう…」

と考えつつ

「パパ、あれ乗りたい」

「はいはい」

「パパ、おなかすいた」

「はいはい」

「こんどはジェットコースター!」

「あいよ」

ふたりのやりたいままに従っていたら

「本日は4時で営業終了でーす」

結局家族4人ずっと一緒だったじゃねえかよう!今日はRとタクふたりがやりたいアトラクションが一致し、離れることはなかったのである。

「はい、じゃあとしまえん終わりだから帰りましょうね」

もしかしてRに「パパとふたりきりになれなかった」と悲しまれるのかな?と不安になったが

R
「あーたのしかった!」

R、満面の笑み。おのれ、僕に言ったことなどぜんっぜん忘れている。楽しいアトラクションの前にはオヤジなどどうでもよくなったようだ。

はあ…。若い女の子と遊園地のメリーゴーラウンドはよく似ている。

どちらも振り回されっぱなし!

過去どれだけ女に振り回されことだろう。振り回された男が出来ることは、ひとり虚しくちんこを振り回すだけである。

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12月01日(火)
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