ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■愛に溺レター
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また娘・R(6才)から手紙をもらうことが多くなっている。

夜遅く仕事から帰って来ると、そっと机の上に置いてあるのだ。このところ碌に休みも取れないので、寂しがっていることの表れだろうか。それとも幼稚園がもう1週間も学級閉鎖でヒマなだけなのか。

どれどれ…とRのたどたどしくも一生懸命書いたであろう文をひと文字ひと文字読み進めてみると

「パパへ。ずっといっしょだよ。パパとずっとけっこんするの」

…。そんなに僕のことが好きか、と、なんだか目元が熱くなってしまった。似たような手紙は何度ももらったことがあるのに、今夜は特に心に響くのは何故だろう。

Rの純粋でひたむきな僕への想いを改めて感じさせられたからなのか。それとも忙しさのせいで体も心も弱っているせいなのか。「ずっと」という言葉が優しく、暖かく僕を包み込むのだ。

親というものは子供をあやすもんだと思っていたが、逆もまた然りである。Rの熱いラブレター、これは大切にしなければ…と机の引き出しの「だいじコーナー」に丁重にしまった。

「ずっと」っていつまでだろうな…なんて思いながら煙草の煙を目で追った。かつて嫁が僕に手籠めにされる前の純粋な娘であったころも、そんな手紙を僕に書いてきたことがあった。しかし今じゃ何かのきっかけさえあれば明日にでも出て行ってしまいそうだ。

それでもいいのだ。不変のものなどありはしない。一度でも「ずっといっしょにいたい」と言われたことが何よりの宝なのだ。

ふと思い立ってRの手紙を引き出しから出してもう一度見てみた。Rは裏にも何かを書いていることがある。だから改めて裏返してみると、やはり書いてあった。えーと、

「こんどのおやすみのひは…」

ああやっぱり。近頃全然休めてないので、一緒に遊びたいのだなあ…と胸をチクリと刺された思いで読み進めていると、

「パパとおちんぽしたいな。Rより」

おちんぽおおおおおおおっ?!い…いけないよォ。僕たち親子じゃないか!しかし今時の6才児はそこまで進んじゃってるわけ?口からちんぽが飛び出さんばかりに驚いた。

いやー、これはなんと返事を書いたらよいのだ…と頭を抱えていたが、まてよ。これは「おちんぽ」ではなく「おさんぽ」なのではないだろうか。

Rはよく「ち」と「さ」を逆に書くことを思い出した。なんだ…そっか。ホッとしたようなガッカリしたような。あーびっくりした。

今度の土日は久々に休めそうである。思う存分Rと息子・タク(4才)と一緒に遊びたいと思う。だから晴れてくれるといいな。おひさまの光がキラキラと。

ちんちんと輝く太陽!なんつってな。

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