ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■この子の六つのお祝いに
←クリックしないと夜あなたの部屋にひぐらしを投げ込みます。
今日、娘・Rが6才になった。
嫁実家にてケーキを買ってハッピーバースデー祝いである。
「なんかもうあっという間だね…」
「Rが産まれた時は台風の夜だったなあ…。
僕と嫁、それに嫁両親でしみじみ語り合ってしまった。なんてったってもう6才である。あと10年でセンチメンタルジャーニーの松本伊代とタメになってしまう。だからなんだと言われても困るが。
そんな長いようであっという間だった6年間の象徴として、6本のロウソクをケーキに立てようとしたら
「やだ!Rちゃんろうそく怖いの!」
Rが思いっきり怖がって、僕の背中に隠れてしまった。Rはロウソクの火が消えた後の煙が大っ嫌い。なので毎年バースデーケーキにロウソクの火を灯すのが一仕事なのである。
「でもさー。バースデーケーキにロウソクは付き物だからね…」
ロウソクのないバースデーケーキなんて、ポケットがないドラえもんのようである。乳がないほしのあきのようである。アスカがいないチャゲアスのようである。あとは…もういいか。
R以外の全員でRをなだめすかしてロウソクに火を灯し、記念撮影。

こんな感じでビビリまくりでマジで半ベソ。Rはここまでが限界で、

代理で息子・タク(3才)が火消し役となった。
「こういうのって大きくなってからも言われちゃうんだろうなあ〜。Rは小さい頃ロウソクがダメでねえ…って」
と嫁父。僕も親に散々聞かされたことがある。近所に中華料理屋があって、僕はよく親に連れて行かれたらしい。そこは料理が出来上がると「ビーッ」とブザーが鳴り、それを合図に店員が客席に運んでいくのだが、僕はその音を思いっきり怖がって、鳴る度に泣きまくったらしい。
「だから僕がいる時はブザーを止めてくれたそうですよ」
なんてことを嫁父に話すと
「コイツ(嫁の弟)もなんか知らんが笑点のテーマソングが流れると怖がって泣いてたんだよ」
「それは変だ!」
「そうそう、なんでだ!」
いきなりトラウマ話を掘り起こされ、一族全員からツッコミを受け
「オープニングに出てくる人形が怖かったんだよ…」
ボソボソと恥ずかしそうに話す嫁弟、哀れ。
煙が消え去った後はRもタクもケーキをモリモリ食う。あとは誕生日プレゼントなのだが…これは嫁実家ではなく、ウチに置いてあったので帰ってから渡す予定であった。
しかし帰って来たのがだいぶ遅くなってしまい、帰ってからすぐ風呂に入り、ゴハンを食べていたらもう寝る時間になってしまった。
「いま渡すと寝ないよね…」
「明日だね…」
嫁とヒソヒソ話し、Rにはかわいそうだがプレゼント授与は延期とした。Rはその辺は思いっきり忘れているようで、とっとと寝てしまったので内心ガッツポーズである。
あとはRと約束した、僕からRへの手紙である。「たんじょうびにおてがみくれる?」とRから直訴状をもらってしまったのだ。これもまだバタバタして書いていなかったので、子供達が寝た後に書き始めた。
えーと、まず誕生日おめでとう、と書いて、日頃水泳とピアノを頑張っていることを誉め、あとは最後に
「大きくなったらパパと結婚してね」
と絶対書きたかったのだが、いざ字に起こすとなるとなかなか恥ずかしい!キャー!いい年こいて恋文を書けずに悶々とする中学生のようではないか。
まさに身を悶えつつ、ていうか今時ラブレターってあんのかな…みんなメールで済ませてしまいそうだ…とか余計なことも考えてしまい、筆が進まず夜が更けていく。
娘は6才。
僕照れ臭い。
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08月10日(月)
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