ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■「貝」性なし
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「貝を採らなきゃならないのよ」

と嫁が言った。

「貝ならお前の赤貝のようなハマグリのようなアワビのようなのがドゥフフフ…」

オヤジな僕はすぐさまそう頭の中に浮かんだが、子供の前なので口を慎んだ。

嫁が言うには、娘・R(5才)と息子・タク(3才)の幼稚園で、敬老の日に合わせて爺ちゃん婆ちゃん向けにプレゼントを製作するらしい。そのために貝が必要なんだそうだ。

「武田久美子ばりの貝殻ビキニでも作るのか?そんなの母さんに送るのヤダぞ」

「違うのよ。飾り付けに使うんだって」

「じゃあ貝殻集めに海行かなきゃなんないじゃん」

「こないだお台場行った時に採ってくればよかったね」

嫁は悔しそうだった。

「でもアサリとかしかいなかったぞ。地味過ぎるだろ。東京湾じゃダメだ。もっと広い、キレイな海へ…といっても湘南ぐらいかな…」」

「でも行くって言っても今月末まで行ける日ないよ。今週は私の実家帰るしお盆はあなたの実家だし」

ヒマもなければ金もない、ときたもんだ。こういう各家庭の財力の差が見えてしまうイベントってやめてくれないだろうか。

「絶対これ見よがしに張り切っちゃうスネオみたいな奴がいるんだよね。ワイハー行ってアンモナイト採って来ましたー、みたいな自慢全開な奴」

「アンモナイトなんているかっ」

「じゃあさ、どうしても海行けなくて貝殻採れなかったらどうすんの?」

「貝殻がない場合は葉っぱとかでもいい、って幼稚園のお知らせに書いてあるわよ」

一応フォローはあるようだが、だからといって葉っぱを持たせても、周りの子がみんな綺麗な貝殻を持って来たら幼児といえども引け目を感じてしまうだろう。

ともかく海には行かなければならぬ。嫁の実家も僕の実家も海からは程遠い。川でも採れないことはないが、ジャンボタニシとかだとやっぱりちょっと…。

「はあ。海ねえ…。キレイな海行きたいなあ…」

嫁が溜息混じりに呟いた。嫁は沖縄や南方の海など、常々キレイな海を見たいと言っている。しかしなかなかその夢を叶えてやることは出来ない。

「まあ、僕も行きたいけどさあ」

「ねえー。休み取って行けないの?」

こう詰め寄られると…

私は貝になりたい。

ついでにお前の貝にハメたい。

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08月06日(木)
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