ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■マジで恋する3才児
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息子・タク(3才)は、幼稚園に登園する際、門の前で嫁と別れる時に

「ママああああ!」

と泣いてしまったり、授業中も時々泣いてしまうので、心配になった年長のR(5才)がわざわざ見に行ったりと、何かとホームシック野郎であったが、

「たっくんねえ、ようちえんで泣かなくなったの」

タク自身が自分から言ってきた。

「そうか。お兄ちゃんになったな」

と誉めてやると

「なんで泣かなくなったかっていうとー、しゅんた君がいるからー!」

しゅんた君とはタクと同じクラスで、タクが超お気に入りのカワイイ男の子である。この前僕が父親参観で幼稚園を訪れた時、タクがやたらと「カワイイ」「大好き」と連呼しつつも抱き締めたりチューをしており、その姿を見て

「タクの代で我が家はお家断絶か」

と思いながら、さぶ…薔薇族…アドン…フレディ・マーキュリー…エルトン・ジョン…ペットショップボーイズ…イレイジャー…ワム!おすぎ…ピーコ…日出郎…等、新宿二丁目っぽいワードが僕の頭の中を駆け巡ったものだ。

しかしタクは女の子も大好きだ。はじめはRの友達のモナちゃん、次にやはりRのクラスのマホちゃん、そしてスイミングスクールの…ええい、名前忘れた。忘れるほどに次から次へと

「○○ちゃんだいすきー」

と言い寄ったり抱き付いたりするのである。だからゲイではなくて両刀っぽい。タクの恋は人一倍多いようだが

「あまり気が多いと相手に本気だと受け取って貰えないぞ」

と一応オヤジとして釘を刺していおいた。しかし三才児の耳に念仏。今はしゅんた君が一番好きなようだ。

「とにかく大好きなお友達が出来てよかったね。お陰で泣かなくなったしな」

と言うと

「でもしゅんた君がお休みの日は泣いちゃうの」

「乙女かお前は」

まさに恋に煩悶する少女のようであったが

「あ、そうだ」

タクは急に何かを閃いたようで、顔をパッと明るくして言うには

「そうだ、しゅんた君と結婚する」

「そうだ、じゃねえええええ!」

ま、まあタクもタクなりに日々深まる愛の最終形態を見出したのだろう。そうしたいなら父は止めぬ。しゅんた君さえ良ければ僕は見守って行くしかないではあーりませんんか!

がんばれよ、タク…と応援する気持ちになったのだが、テレビでカルビーポテトチップスのCMが流れると

「たっくん、のぞみちゃん(大橋のぞみちゃん)大好きー」

まったく舌の根も乾かぬうちに!

はいここで歌を詠みまーす。

タクの色目は 移りにけりな いたずらに…。

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06月26日(金)
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