ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■憧れの恋焦がれ。
結婚したので、家に帰ればいつでも嫁がいる。

最愛のひとと暮らすということは
幸せなことに違いない。

しかし、恋愛のはじめの頃の、
会いたくて会いたくてしょうがなくて
心の臓が飛び出て空中分解しそうな身の悶えを
感慨深く思い出す時もある。

それはそれでまた違う幸せのかたちだった。

そんなことを考えてネットをうろついていたら
ちょうどそんな恋愛真っ最中のサイトにぶち当たった。

ネットで知り合ったのだろうか、
遠距離恋愛の男女が共同でやっているサイト。

ざっと眺めてみると、

日記には交互に書いたその日のできごとが、
掲示板には相手に向けた熱いメッセージで
それぞれ埋め尽くされていた。

しかしいくら文字でやりとりしようとも、
実際に会いたくてたまらないもどかしさは
消えないふたり。

その気持ちがお互いを前押しし、
遠距離と多忙の困難を乗り越え
遂にふたりは初めて会える都合が付いた。

大体こんな感じの流れだった。

僕はちょうどふたりが会う直前の
最高潮にテンションが高まったタイミングに
足を踏み込んだようであった。

最新の日記には遂に実際に会う日の段取りが!

※日時:○月×日 13:30

※待ち合わせ場所:◇◇駅の西口(はあと)

※行く場所:お台場、渋谷…etc

などと修学旅行のしおり並に細かい項目が続き、最後に…


※持ち物:愛


い、いかん。笑ってはいかん…。

このふたりに幸アレ。


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アリガトウゴザイマシタ。
06月20日(金)
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